研究シーズの内容
特許化の難しいサービスの世界では、新サービスと銘打つものの多くが、他社の成功サービスを多少なりとも模倣しているのが実態であろう。しかしながら、今後のビジネスの世界では単なる模倣ではない新サービスのを開発する必要性が一層高まり、それを支援する系統的な手法が重要となってくると予想される。本研究は、このような新しいサービスの開発を支援する系統的手法を概観し、これらの手法の実際の利用と展開を即すことを目的としている。
本研究では、まず最初に、新サービス開発の起点であり戦略となる新しいサービスの概念を明らかにした。次いで新サービス開発全体の基本的過程を示した上で、サービス企画の範囲を規程した。そして、アイディアの生成、適用可能な手法を概説した。具体的には、特にレクリエーション分野での活用が期待できる手法として、創造的発想法、TRIZ、リードユーザー手法、ブループリンティング、コンジョイント分析、カスタマージャーニーマッピングなどを取り上げた。そして最後に、目標とする新サービスの各タイプに対する適用可能性に応じて、これら企画支援手法の分類を試みた。
なお、新サービス開発のすすめ方については、これまでにいくつかの段階的手続きが提案されているが、モノ製品の分野で代表的なWindの新製品開発システムを参考として、右図のような段階的なサービス開発過程を想定した。
実用化イメージ
・新しい観光商品、サービス商品の開発
・モノ製品分野での新商品開発
・商品開発に関連するセミナー、マーケティングセミナー等
関連する特許や論文等
論 文
・「レクリエーション,スポーツのサービス企画支援手法I : 新サービスの概念と手法の概要」 『関西国際大学研究紀要』,関西国際大学,2007 (Mar.)
その他多数(琉球大学研究者データベース参照)