研究シーズの内容
沖縄県人材開発研究会は、平成17年5月25日に沖縄県生産性本部のもとに設立された。同研究会は、企業内教育・研修を取り巻く様々な課題やニーズについて、会員企業の人材開発担当者が一同に会し、意見交換および情報交換を図ろうとの目的のもとに設立され現在に至っている。
産学官の協力体制のもと、人材開発という共通のテーマのもとに、業種を超えて研究および学習を目指す試みは、他の都道府県では稀である。まさに、沖縄の強みと特徴を示すユイマール精神が、研究会の礎になっている。本研究では、人材開発の分野における大学開放と産学共同路線の意義、さらには地域社会と大学との協働体制の必要性を提起している。
21世紀は個性が尊重される時代と言われている。すなわち、個性から導かれる、独創性、 革新性、主体性、感性、きめ細かさ、意外性といった資質や、能力に対する社会の期待や要求は、今後さらに高まってくるであろう。人材開発のスキルやノウハウは、各企業が共有できる財産である。研究会の活動を通じて、各企業の個性と独自性を生かしつつ、沖縄の強みと魅力を生かした 協働の成果を創り上げていくことが重要であり、さらに、大学は実社会の生の声に耳を傾け、学問的見地から蓄積された教育研究成果を実社会に還元することに よって、社会のニーズに応えていくことが求められている。このように、企業と大学とが共通のテーマのもとに協働し、共に学び、共に問題を解決することにより、沖縄経済社会の健全なる発展に寄与していくことこそが、研究会の目指すビジョンと言える。
実用化イメージ
・産学連携による企業の人材開発
・沖縄固有の人材開発における課題解決
・リーダー・中堅社員教育、経営者の意識変革
関連する特許や論文等
論文
・「沖縄県人材開発研究会の活動報告」 『経済研究(75)』,琉球大学,P241-249,2008 (Mar.) .
・「沖縄県における女性社員活性化に向けた課題と展望」 『経済研究(63)』,琉球大学,P47-77,2002 (Mar.) .
・「組織コミットメントと生産モチベーションとの関係」 『経済研究(55)』,琉球大学,P143-145,1998 (Mar.) .
・「マネージャーの管理責任行動に関する一考察」 『経済研究(56)』,琉球大学, P235-256,1998 (Sep.) .
その他(琉球大学研究者データベース参照)