研究シーズの内容
本研究は、日本の中小企業に内在する「マネジメントの独自性とその実践的本質」に焦点をあて、実証的なアプローチにもとづき、日本中小企業のマネジメント上の強みと弱みを体系的に究明していくことを目的としている。
先行研究において、日本型マネジメントの独自性と実践的本質の一つとして考えられる「組織コミットメントと生産モチベーションとの関係」を、日本中小企業とフィリピン日系企業との比較考察にもとづき、それぞれの特徴と生成・強化理由との関連性を分析した(図)。
今回の研究では、「マネージャーのいかなる意思決定と行動が、メンバーの組織コミットメントと生産モチベーションの生成と強化に影響を与えているのか」という課題に焦点をあて、日本企業とフィリピン企業のマネージャーならびにワーカー(メンバー)に対して面接調査を実施し、その因果関係を明らかにすることとした。さらに、調査分析結果をバーナード経営学の理論的枠組みから考察することによって、マネージャーの管理責任行動の本質を理論と実践の立場から整理している。
実用化イメージ
•中小企業の人事管理制度構築
•管理職人材の育成研修の実施
関連する特許や論文等
論文
・「組織コミットメントと生産モチベーションとの関係」 『経済研究(55)』,琉球大学,P143-145,1998 (Mar.) .
・「マネージャーの管理責任行動に関する一考察」 『経済研究(56)』,琉球大学, P235-256,1998 (Sep.) .
その他(琉球大学研究者データベース参照)