研究シーズの内容
地域のインターネット通信環境改善の取り組みとして、地域内の通信遅延の改善や通信コスト低減効果の測定、TCPそのものの改良による高遅延環境下でのスループット改善技術の開発、Webコンテンツキャッシュにおけるバイトヒット率及びレスポンスを改善する手法の開発によるインター ネットトラフィックの削減及びユーザーQoEの改善など、インターネット関連技術に関する研究開発を行っている。具体的には、「安全な動的ID連携技術の開発と地域観光商工サービスへの適用に関する研究」ではID連携の標準技術であるOpenIDを活用し、安全で動的に信頼関係を構築する仕組みに加えて、生の個人情報ではなく、それに対応する“識別子”を提示することで、情報漏えい耐性が高い認証サービスを利用できる仕組みを構築した。
他にも、仮想化技術やSDN、情報セキュリティ技術といった、最新の技術動向も含めたインターネット関連技術全般を取り扱っており、公的機関や業界団体と連携した研究開発や情報発信を行っている。また、これまでにも企業からの相談として、本土とのデータ転送におけるスループット改善の相談や、Webシステムのセキュリティ検証等の相談等を受けており、インターネット関連技術を中心としたシステム開発や課題解決等に向けた相談が可能である。
実用化イメージ
分野および用途
データ通信の不具合改善、Webシステム開発、情報セキュリティ対応、IT教育
関連する特許や論文等
1)(科学研究費)OpenFlowとコンテンツキャッシュに基づく地域通信フロー効率化に関する研究、2014~2016
2)(論文)ネットワークの輻輳状態を考慮したTCP通信性能改善手法の提案、Information Journal、2010