研究シーズの内容
本研究室では、沖縄県内に自生する植物抽出物の癌抑制効果について研究している。現在、モモタマナや長命草(ボタンボウフウ)がラット大腸発癌を有意に抑制することを明らかにしている。さらに、アキノワスレ草やベニイモなどもヒト大腸癌細胞株の増殖を抑制し、アポトーシス(プログラムされた細胞死)を誘導する作用を持つことを明らかにした。
このように、天然性物質を利用した食から腫瘍形成を遅らせる癌の予防の研究を行っている。
実用化イメージ
分野および用途
・沖縄県産物を活用したガン化予防のための医薬品等の開発
・開発した製品が、ガン化を引き起こすかバイオマーカーや動物モデル実験を活用し調査することができる
関連する特許や論文等
1)Colonic preneoplastic biomarkers and colon cancer chemoprevention by herbs in the Ryukyu Islands. Cancer: Disease Progression and Chemoprevention (ed T Tanaka). Kerala, Research Signpost , :255-266 2007, 著者名:Suzui M and Yoshimi N.
2)腫瘍 (9-6腫瘍の疫学、発癌理論とその予防、9-7 腫瘍随伴症候群) NEWエッセンシャル病理学 (第6版), 医師薬出版, :221-237 2009(Apr.), 著者名:長村義之 他
その他多数(琉球大学研究者データベース参照)