研究シーズの内容
タンパク質と小さな分子との相互作用は、タンパク質の機能に重要である。例えば、薬剤はターゲットタンパク質に強く結合してその機能を抑制または活性化する。この相互作用をラベルフリーで直接測定するゴールドスタンダードが平衡透析法である。しかし、この方法を微量試料に応用して精確な測定を行うのは不可能である。
私は、ゲルろ過に基づくフロンタル解析法(FGC法、原理は図の(a)に示す)の微量化と自動化に成功した。FGC法は、試料の元の状態を攪乱せずに分子間相互作用を直接測定できる。図(b)に測定例を示す。
実用化イメージ
分野および用途
・製薬メーカー、分析装置開発メーカー、試薬メーカー
・高精度の結合データベース構築による薬剤界における活用、ハイスループット定量スクリーニングをいかした用途、バイオマーカー探索分野
関連する特許や論文等
1)クロマトグラムシミュレーション方法、システム、およびプログラム、並びにシミュレーション結果の評価方法(特許第5745263号)