研究シーズの内容
沖縄県では、2015年に観光客数が過去最高記録を更新し、増加する観光客を受け入れるためのインフラ整備が急ピッチで進んでいる。本研究では、沖縄21世紀ビジョンで目指す「世界標準の観光リゾート地実現」に向けて、対応していくべき課題を以下の7つとしている。
①那覇空港ターミナルビルの新設
②公共交通機関などの二次交通整備
③ビジネスリゾート構築に向けた都市環境整備
④Wi-Fi環境整備と観光産業の情報発信強化
⑤労働力不足対策と観光人材育成
⑥新たな魅力創出による市場開拓
⑦観光開発と環境保全
また、本研究では、沖縄県が今後克服すべき主な固有課題として重要な「離島の不利益性の克服」と「米軍基地問題解決と返還跡地利用」について観光面から考える必要性を指摘している。
沖縄県内の殆どの離島の人口が減少しており、特に小規模離島ほど、状況は深刻であることから、今後の観光開発は、こうした離島の人口維持・拡大につながるようなものでなければならないこと、また、基地問題の解決と跡地利用問題も沖縄観光の将来を展望するうえで極めて重要であることなど、沖縄における観光開発の方向性を説いた研究である。
実用化イメージ
•地方自治体における観光政策策定、観光振興計画策定、観光戦略立案
・離島地域の観光開発計画策定、詳細なアクションプランの作成
・米軍基地の跡地利用に関する観光面からのアプローチ
関連する特許や論文等
著書
・『沖縄観光進化論』 琉球書房, 2012(Dec.) .
論 文
・『成長を続ける沖縄の観光開発と今後の展望』 月刊レジャー産業資料, P66-68 , 2016(Jan.)
その他(琉球大学研究者データベース参照)