教育 イギリス文学 イギリス演劇論 イギリス文化 教育 文学 演劇 シェイクスピア 翻訳 カルタ シェイクスピアカルタとは、シェイクスピアの名台詞をカルタにしたものです。横浜在住の吉見あや子氏の考案によるもので、日本のカルタと同じく、台詞の上の句と下の句が書かれている読み札と、その台詞の下の句とシーンに関連した絵が描かれている取り札(絵札)を正しく組み合わせていきます。私はこのカルタに教育ツールとしての有用性を認め、小学校教育や生涯教育に活かすことを考えています。このカルタを使えば、シェイクスピアの劇世界を楽しく学ぶことができます。 ウィリアム・シェイクスピア(WilliamShakespeare,1564-1616)は、イギリスの劇作家・詩人。最も優れた英文学の作家とも言われ、代表作に、『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』などがあります。私はシェイクスピア受容(シェイクスピア劇の改作やシェイクスピアの商品化)に興味を持って、研究しています。日本で生まれたシェイクスピアカルタ(‘ShakespeareCarduta’)は、シェイクスピアの名台詞をカルタにすることで、英語やイギリス文化を遊びながら学べる、優れた教育ツールとなり得ます。どのようにすればシェイクスピアカルタを教育に活かすことができるか、学生・院生・留学生で構成する鹿児島大学シェイクスピアカルタ同好会のメンバーと一緒に考えています。同好会が第1回シェイクスピアカルタ大会を開催したのは、平成19年度の大学祭でのことでした。それ以来、幼稚園児、小学生、中学生、高校生、大学生、一般市民が参加し実施しています。大会ではカルタを初めて目にする人が遊べるように、同好会メンバーがカルタ取りのコツを解説し、幅広い年齢層の方が楽しんでいます。今年度(平成24年度)はいよいよ記念すべき第5回大会を迎え、勢いよくカルタを取り合う、白熱した戦いが展開されるものと予想します。カルタの生みの親、吉見あや子氏は横浜で市民サークルを組織し、定期的に個人戦のカルタ大会を開催しておられるとのこと。鹿児島大学の大会は初心者が多いことからチーム戦で勝者を決めています。昨年は大学祭だけでなく、学童保育などでの訪問活動も行いました。現在48枚あるカルタに新たな台詞を追加する作業にも取り組んでいます。 小学校教育や生涯学習に使えば、カルタ遊びを通してシェイクスピアの名台詞を耳慣れたものにすることができます。それは知らず知らずのうちに、シェイクスピアの英語や思想、イギリス文化を身近に感じることに他なりません。様々な年齢層に合わせた楽しみ方を工夫することで、教育ツールとして広く活用されることが期待できます。海外の人とのコミュニケーションツールとしても活用できます。新たな台詞を追加し、鹿児島大学版シェイクスピアカルタを作成することも目指しています。 ●小学校教育や生涯学習の現場でのセミナーや出前授業をいたします。ご連絡ください。●新たに追加するシェイクスピアの名台詞を検討しています。関心がある方との共働を希望します。●イギリスの歴史を映画で学ぶ方法についても研究しています。講演、解説等に対応いたします。 シェイクスピアカルタを教育に活かす独自の試みを学生と共に展開。小学生からシニアまで対象に合わせて英語や英文化を学ぶ方法を開発中です。出前授業等に対応できます。カルタ追加の作業への協力も求めています。
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