モデル動物 循環器内科学 心臓病 ゲノム医科学 疾患モデル動物 心不全 心筋症 不整脈 遺伝子改変マウス 遺伝子変異 心臓疾患(心臓病)は我が国における三大死亡要因の一つであり、現在もその死亡数・死亡率は増加傾向にあります。このうち心不全は心臓の機能低下によって身体活動に必要な血液を全身に送れなくなった状態であり、QOLを著しく低下させ最悪の場合は死に至ります。しかし医学の発達した現代においても、各々の病態メカニズムに即した効果的な治療法は多くありません。本研究は、作製した心不全モデルマウスを用いて病気のメカニズムを解明し、新しい治療法を開発することが目的です。 ◆ラミンA/C遺伝子変異(LmnaH222P) ノックインマウス ヒト心不全患者と同じ変異と病気を持つマウス ↓ カルシウム増感剤SCH00013 投与 心不全病態の改善 ヒト心不全患者と同じ変異と病気を持つマウス ↓ アンドロジェン受容体拮抗薬Flutamide 投与 心不全病態の改善◆心筋ミオシン脱リン酸化酵素遺伝子hHS-M21トランスジェニックマウス 心筋カルシウム感受性の制御異常による心不全マウス ↓ Rhoキナーゼ阻害薬Fasudil 投与 心不全病態の改善 ヒトや動物の生命活動において最も重要な器官である心臓の疾患(心不全)について、遺伝子改変技術を用いて作製に成功した心不全モデルマウスの研究によって、新たな発病メカニズムや治療法が明らかになってきました。末期の心不全状態は脳死心臓移植しか根本的な治療法がありません。こうした成果の蓄積は末期に陥ることを防ぐ、早期治療のために大変重要です。また、これらの心不全モデルマウスを活用することで、心不全の早期診断キットの開発や創薬にもつながります。 ●作製に成功した心不全モデルマウスを用いて、国内外の大学や製薬会社などと共同研究を行った実績があります。●マウスの供与についての契約を締結後に上記マウスを提供できます。興味がある方はご連絡下さい。 寿命4カ月~1年の独自の心不全モデルマウスを保有。新規な治療法等を開発するための研究に供与できます。製薬会社や大学等研究機関との共同研究実績があります。興味のある方はお問合せください。
PDFファイル:37-Ls-arimura-agr.pdf