産業動物医療 獣医学 臨床獣医学 産業動物 牛 馬 高度医療 内視鏡 抗菌薬 抗生物質 IoT 鹿児島県では、牛における高タンパク低脂肪代用乳を用いた哺育技術、子牛育成飼料給与マニュアル、短期肥育マニュアルが整備されていますが、依然として産業動物の呼吸器病や下痢による死廃事故は高いままです。そこで本研究室が得意とする①内視鏡を用いた診断・治療により、高度医療を追求し死廃事故の低減を目指します。さらには②抗菌薬の合理的な使用や、利用低減、③IoTによる健康モニタリングシステムを活用した飼養管理技術の開発により発育の向上を図ります。また、④子馬に重篤な感染症の早期診断治療技術の確立による、競走馬の育成強化も目指しています。 1.「内視鏡を用いた診断・治療による高度医療技術の開発 」牛・馬への内視鏡を用いた診断治療技術の向上と膀胱、消化管、子宮、呼吸器など内視鏡などの機器でしか採取できない試料を用いた検査技術を確立し、高度医療による死廃事故の低減を目指します。2.「抗菌薬の合理的な使用と利用低減策の探求」・細菌の薬剤耐性獲得機構の解明・抗菌薬に代わる物質の利用による免疫強化  →アントシアニン高含有の紫さつまいもを用いた検証・正常細菌叢と細菌叢の変化に関する研究  ・感染と感染防除機構の解明  ・抗菌薬の動態解析3.「IoTを活用した健康モニタリングシステム」IoT機器等を利用して、飲水、飼料摂取など通常の行動や、病気に至る過程で起こる異常行動の検出、体長、体高、体重などの外部計測への応用、出荷前の肥育牛等の肉質診断、栄養状態などを把握する、健康モニタリング技術を確立し、死廃事故の低減と発育の向上を目指します。4.「子馬の重篤な感染症の早期診断治療技術の確立」子馬の生産性を落とすロドコッカス性肺炎やロタウイルス性腸炎を早期に診断・治療する技術を確立し、免疫向上とストレス軽減を組み合わせることで、競走馬の育成強化を目指します。 ・産業動物の死廃事故の低減と更なる発育向上や育成率の向上・薬剤耐性菌の抑制を目指した抗菌薬の合理的な使用、使用量の低減あるいは抗菌薬に代わる免疫強化物質の給与による飼養管理技術の開発・IoT機器を活用した健康モニタリングシステムの開発による畜産業の効率化、生産性向上産業動物に対する高度医療を追求することで、畜産業の発展への貢献を目指しています。 ●日本産業動物獣医学会九州地区学会長賞・鼻腔粘膜ワクチン(TSV®-2)が牛の肺胞マクロファージに与える影響・細菌性乳房炎由来乳汁からのMycoplasmabovisDNA抽出法の検討(2019年11月) 産業動物の内視鏡診断治療を得意とする研究室。医薬品開発など高度医療を追求する企業、飼料への免疫強化物質の応用を検討する企業、IoTを活用した飼養管理システムの開発を考える企業等との連携を希望しています。
PDFファイル:36-Ls-moriwaki-agr.pdf