自然体験学習 野外教育 レクリエーション 大学体育 生涯スポーツ 健康教育 野外教育 キャンプ 自然体験活動 レクリエーション 社会教育 防災 指導者養成 近年キャンプが一大ブームとなり、多様なスタイルのキャンプが実施されています。そうしたキャンプ等の自然体験活動を教材として、教育的働きかけを行うものを「野外教育」と呼びます。野外教育は学校教育や社会教育の中で実践され、様々な教育効果が明らかにされています。本研究は、野外教育の教育的意義やその効果について、社会的スキルや非認知能力の獲得、不登校問題や防災教育等の側面から明らかにし、体験活動の充実を図ることを目的としています。 1.野外教育の教育効果/大学生不登校問題と野外教育プログラムキャンプにおいては、自然という少し不便な環境での生活や友達との共同生活など、多くのストレスが存在します。短期間のキャンプ体験を通して、参加者はストレス耐性やコミュニケーション能力を醸成し、様々な活動を仲間と協力してやり遂げた成功体験は小中高生の不登校問題に有効です。私たちはこれを大学生に応用、大学生の登校回避感情(大学に行きたくない気持ち)を減少させることを明らかにしました。大学初年次生を対象に大分県九重町で実施された野外活動において、効果検証を行いました。2.防災教育としてのキャンプ/幼少期の自然体験活動の多寡と防災意識近年、幼少期からの防災教育の充実が期待され、体験の中で自然や安全等について学べる「キャンプ」が効果的な手法として注目されています。幼少期における豊富な自然体験活動(虫捕りや魚釣り、登山や海や川での遊び、朝日や夕日、星を見る経験等)が防災意識に良い影響を与え、特に野外教育における自然体験活動が防災意識の向上に重要である可能性が明らかになりました。また、キャンプのノウハウを、防災・減災行動に生かすことができるプログラムも実施しています。3.野外教育指導者養成/キャンプにおける指導者の望ましい関与についての検討対象者の主体性を大切にした、支援的教育手法をもつ指導者(支援者)の養成を目指しています。一般向けの指導者養成だけでなく、保育士や教員養成課程等にも関わり、野外教育もできる先生が現場で活躍してくれることを期待しています。 コロナ禍を経て、自然体験から学ぶ野外教育への期待は増す一方で、心理的、身体的、社会的側面での様々な効果が明らかにされています。幼少期からの野外教育の効果を高めるには、適切なプログラムと支援する指導者の存在が重要になります。私たちは宿泊学習やキャンプ、自然体験活動の企画・運営等のサポート、指導者研修等を実施できます。研究と実践を往還させながら、全人教育としての野外教育の可能性を示し、社会の隅々まで体験を通した学びを広げることが研究の目標です。 ●幼稚園・保育園等の幼児教育施設、小中高校等の教育機関、社会教育施設等との共同研究を望んでいます。●鹿児島県キャンプ協会、鹿児島野外活動カウンセラー協会(学生団体)等とも連携して活動しています。演習林・農園等、大学施設の利用も検討できます。キャンプディレクター1級・レクリエーションインストラクター・ネイチャーゲームチームリーダー等の資格保有。 野外教育の様々な効果を研究。目的と対象に応じたプログラムの開発と実践、指導者研修等を行っています。教育機関・社会教育施設等、興味のある方はご連絡ください。多様な自然体験活動の企画・運営等の支援が可能です。
PDFファイル:35-Ec-kawabata-educ-SDGs4.pdf