英語教育 小学校英語教育 授業構成 単元構成  児童の学習意欲 児童の学習意識 改訂型PPP TBLT 小学校における効果的で持続可能な英語の授業を、一教員の立場から「どのように計画し実践していけばよいか」を主な研究テーマにしています。日本の公立小学校で英語が教科化されたのは2020年と大変日が浅く、授業法も確立されてはいません。加えて日本の学校教員は非常に多忙であり、大半が授業準備の時間が足りないと感じています。約20年の教員経験を生かして、最小限の準備時間で誰でも効果的な授業が行える、持続可能な英語授業の実践法を開発したいと考えています。 1.小学校の英語教育における効果的で持続可能な授業構成及び単元構成の研究 英語教育学の授業研究で主流となっている2つの授業構成をベースとして、1つの授業(小学校の場合は45分間)をどのように組み立てていけばよいかを研究しています。 1つ目は「PPP」。その日習う表現を提示し(Presentation)、その表現を練習し(Practice)、練習した表現を使った言語活動をする(Production)という構成です。日本の児童に合わせた改訂版PPPが利用されています。  2つ目は「TBLT」(TaskBased LanguageTeaching)。その日行う英語による課題活動(Task)のための準備(Pre-task)、課題活動の実施(Main-task)、活動後のふり返りや修正・課題の再実施(Post-task)という構成です。これらの授業の各フェーズで、どのような活動が児童にとって効果的で、教師にとって持続可能かを研究しています。 また、教科書で設定されている授業テーマごとの塊を「単元」と言いますが、PPPとTBLTの構成をどのように組み合わせると、児童にとって効果的で教師にとって持続可能な単元構成となるかということも、併せて研究しています。2.小学校の英語教育における児童の意識の研究 児童の学習活動に対する意識の研究も、上記の研究内容とリンクさせながら行っています。学習者の意欲は効果的に学習を進めていく上で欠かせないものです。そこで、児童が授業を受けてみてどう思ったり感じたりしたのか、どのような活動をどのようなタイミングで行うことを望んでいるのかを研究しています。     ・小学校における児童の英語コミュニケーション力育成の観点から、効果的で持続可能な英語授業へ の改善につながる、新たな指導モデルの開発を行うことが期待できます。・研究公開等の講師として、学校教員に対して英語指導法に関する研修を行うことで、よりよい教員 研修のあり方を提案できることが期待できます。・教員が短時間で準備でき、かつ児童が興味を持って受けられる実践的な授業法の開発が目的です。 ●附属校の共同研究者として、公開研究会などの様々な教員研修の場を通じて助言を行っています。●検定教科書の編纂や、専門誌の執筆などを行っており、それらで得られた知見も研究や研修などに生かすことができます。 小学校での効果的で持続可能な英語授業の実践法を研究。教員経験を基に、児童と学校現場が主役の提案を行います。教員が短時間で準備でき、児童が興味を持つ授業の開発が目標。教員研修・研究授業等にご協力できます。
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