ハラスメント 実態調査 事例研究 暴力問題 公共政策 ハラスメント 量的・質的研究 ハラスメント 離職問題 保健医療福祉機関におけるハラスメント問題は被害者の心身に悪影響を及ぼすだけでなく、職員の勤務意欲の低下や離職率の上昇、チーム医療の質の低下によって、患者に対しても様々な問題を引き起こす可能性があります。本研究では保健医療福祉機関に勤務する職員を対象にした調査紙票調査や半構造化面接による研究を通して、職員間暴力の実態と職員のメンタルヘルス問題や離職状況との関連を明らかにし、職員間の暴力防止対策を提案。職場環境の向上に寄与したいと考えます。 1.保健医療福祉機関に勤務する職員間のハラスメント問題に関する実態調査保健医療福祉機関に勤務する職員を対象に郵送調査を行い、職場内でのハラスメント問題の実態と職場内で実施されているハラスメント防止対策の取り組み状況を明らかにします。これらを分析する事で、職員間暴力の実態と職員のメンタルヘルスの問題や職員の離職状況との関連を明らかにします。2.ハラスメント被害を受けた保健医療福祉機関に勤務する職員への質的研究職場でハラスメント被害を受けた保健医療福祉機関に勤務する職員を対象に、インタビューガイドに沿った半構造化面接(*)を行います。それにより、同じ職場内の職員から怒鳴られた経験、ハラスメントを受けた時の気持ち、その出来事のあとに起きた心身の変化、辞職を考えた事があるか、職場内で実施されている暴力対策の有無、職場内に必要だと考える暴力への取り組みなどを総合的に分析します。*一定の質問に従って面接を進めながら、被面接者の状況や回答に応じて質問の表現、順序、内容などを変えることのできる面接法。ある方向性を保ちつつ、被面接者の語りに沿って情報を得ることが可能になる。3.ハラスメント防止対策1、2を分析すると共に、一般企業で実施されているハラスメント対策を検討し、保健医療福祉機関に勤務する看護職員に有効な職員間暴力防止対策研修を提案・提供いたします。 保健医療福祉機関に勤務する従業員へのハラスメント問題に関する調査研究や被害経験者への個別面接を通して、個人間に止まらない職場環境の問題を明らかにし、対策を考えていきます。これらの調査結果を公表することで、ハラスメント問題の潜在化を防ぎ、ハラスメント被害の拡大を防ぐことが期待されます。また対策研修の提供により、職員一人ひとりがハラスメント問題に対する正しい知識を身に付けることが可能となるため、職場内のハラスメントを予防する効果も期待できます。 ●全国の保健医療福祉機関に勤務する看護職員に調査協力いただき、実態調査、分析を行います。●最新のハラスメント対策のご相談にも応じます。●ハラスメント問題を抱える保健医療福祉機関の職員、関係機関を対象に研究協力者を募集しています。 企業の重要課題である従業員の心の健康対策が、医療機関では遅れています。ハラスメント問題の研究により、職員の心身の健康と健全な職場づくりを図ることが研究の目的。保健医療福祉機関と職員の協力を求めています。
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