医療統計 公衆衛生看護学 臨床薬理学 疫学 生物統計学 臨床研究方法論 茶の機能性 健康食品の安全性・有効性 疫学 臨床研究・臨床試験 緑茶に含まれる主要なポリフェノールである緑茶カテキンには、抗ウイルス作用、酸化ストレス軽減作用、認知症予防作用、脂質異常症改善作用を示すことが、複数の動物実験などの基礎研究で報告されています。しかしながら、ヒトに対する臨床的な有効性については未だ十分確立されていません。私たちは科学的評価が得られる臨床研究を設計、実施しています。本研究では緑茶カテキンの機能性について、ヒトを対象とした疫学研究や臨床試験によって明らかにすることを目指しています。 緑茶中の主要なカテキンのうち、エピガロカテキンガレート(EGCG)は、インフルエンザウイルスやアデノウイルスなどの急性上気道炎(いわゆる風邪症候群)起因ウイルスに対する抗ウイルス作用に重要な役割を果たしていることが基礎研究で明らかになってきている。 ↓ヒトに対する緑茶飲用の臨床的な効果や影響については十分解明されていない緑茶カテキンの急性上気道炎予防に関する臨床研究•医療福祉従事者270名を対象プラセボ対照ランダム化比較試験を実施した。•3か月の介入の結果、1日3回緑茶カテキン飲料を飲用した群で、1日1回飲用群、プラセボ群と比較し、急性上気道炎の発症が統計学的に有意に低減することが示された.。•くしゃみ、鼻水、のどの痛みなどの咽頭症状や、全身倦怠感などの全身症状も統計学的に有意に低減することが示された。 緑茶カテキンのヒトに対する有効性が明らかになることで、健康課題に対する非薬物学的な予防法としてだけでなく、公衆衛生上の予防対策としても緑茶を役立てることができます。また最新の研究では、緑茶が新型コロナウイルス(COVID-19)に対しても抗ウイルスを示す基礎研究の成果が、徐々に報告されています。ヒトに対する質の高い疫学研究や臨床試験によるエビデンスを蓄積することで、基礎研究の成果を臨床に応用することが可能になります。食品の価値向上にも役立ちます。 ●静岡県立大学(薬学部)と緑茶カテキンの機能性に関する共同研究を実施しています。●これまでに多数の食品関連企業との共同研究を実施し、健康食品の有効性・安全性評価に関する研究を実施しています。 食品の機能性等をヒトで科学的に評価する臨床研究を設計・実施できます。健康食品の有効性・安全性を評価する共同研究を、多くの企業と実施してきました。食品・医薬品企業との共同研究が可能です。ご相談ください。
PDFファイル:18-HI-furushima-med2-SDGs3.pdf