健康 臨床心理学 事例研究 ロールシャッハ法 コラージュ・ボックス法 更年期障害 更年期・更年期障害 質的研究 ロールシャッハ法 パーソナリティ研究 更年期障害は、更年期女性の4分の1に多様な身体・精神の自覚症状がみられ、身体医学(西洋・東洋)による治療が主流です。心理的ケアが重要とされながらも遅れており、甘えや怠けなどと曲解されて、一人で抱え込む人も少なくありません。本研究では更年期を生涯発達の観点から捉え直し、更年期障害経験者への半構造化面接・心理査定による研究を通して、体験の個別性や性的アイデンティティとの関係を明らかにし、自律的な更年期の過ごし方を提案したいと考えます。 1.更年期・更年期障害に関する実態調査一般社会人(男性・女性)を対象に、更年期・更年期障害のイメージをアンケート調査します。性差や年齢差、誤解の有無や内容を明らかにし、情報提供の必要性や意義を探ります。2.更年期障害経験者への質的研究更年期障害を経験した人を対象に、更年期障害前・中・後の体験や心理的変化等を個別に面接します。さらに質問紙や投映法を導入し、先行研究で言われている症状形成と身体的要因・社会的要因・心理的要因の関連を質的に検討します。3.若年者への質的研究更年期・更年期障害に関するイメージを個別面接し、心理査定も導入し、体験の個別性の背景にある要因や性的アイデンティティの意味を検討します。4.予防的観点1から3の分析を通して、予防的観点から、必要とされる情報や心理教育的視点を明らかにし、自律的な治療・対処法選択のあり方を提言します。社会的要因(環境)身体的要因更年期更年期障害心理的要因(性格・認知)性的identity?多様な意味づけ体験の個別性どのように関与??否認自己否定的中立・肯定自己受容的医学的治療+心理教育・カウンセリング等 図:研究仮説更年期障害に関する調査研究を通して一般の理解のあり方を把握し、現状を明らかにするとともに、更年期障害経験者への個別面接を通して、体験の個人差に関与する要因を明らかにしたいと考えます。この結果を公表することにより、より自律的で自分らしい、更年期障害の認知や症状とのつき合い方が可能となることが期待されます。また、家族や若年者の予期不安の軽減など心理教育的な意義があると想定されることからは、予防的観点からも本研究の効果が期待されます。 ●調査研究には、本学職員や兼業先の医療法人・学校法人の職員の皆様方をはじめ、一般社会人の方に調査協力していただき分析中です。●質的研究には、幅広く協力者を募集しています。●現在経験中の方への面接実施を検討しており、婦人科等との連携を求めています。 更年期障害に関する心理的側面からの調査研究・質的研究を通じて、症状との自律的な付き合い方を提案することが目的。研究対象が広がることが必要なため、幅広い協力者、とくに婦人科等との連携を求めています。
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