島しょ 母性看護学 助産学 出産 出産 安全 安楽 助産師 妊婦 2007年種子島で、2010年に沖永良部島で、産科医師がいなくなることが大きな話題となりました。鹿児島県は28の有人離島が存在し、そのうち分娩可能な離島は5つのみです。安全で安楽な出産をいつでも、どこでもできるためには、医師のみではなく、助産師、看護師も必要です。赤ちゃんを産む女性の意識も高めないといけません。鹿児島県の出産環境の現状を把握するとともに、離島で暮らす女性たちの気持ちを明らかにし、より良い出産環境を整える方策を検討したいと考えています。 本研究は2009年に着手しました。鹿児島県の離島で出産施設のある種子島、屋久島、沖永良部島、徳之島、および出産施設のない与論島、喜界島、の産婦人科医師、助産師、産科医療機関、出生数、乳児死亡数、新生児死亡数のデータを分析し、現状の保健問題を検討します。さらに種子島、徳之島、喜界島、与論島の現地において、助産師、出産体験のある母親、妊婦より直接話を伺い、安全で安楽な出産育児をするうえで何が問題になっているのかを明らかにしていきます。鹿児島県の離島における出産状況の改善を目指す方策を提示できる研究になります。種子島診療所で唯一の助産師に現状を聞く種子島診療所の沐浴室 医師のいない島では出産時だけでなく検診の度に島を離れる必要があります。データ分析の段階でも、20年後には島で出産できなくなる状況が予測されています。離島での出産における課題を明らかにすることで、次世代の子どもを育てる意義や少子化対策を視野に入れた行政への提言が可能です。医師不足のみに焦点が当たりがちですが、出産には助産師、看護師も含めたチーム医療が必要です。離島での問題はへき地でも同様、鹿児島県以外の離島を抱える県やへき地にも応用できると考えます。 ●離島を抱える他県の大学との共同研究を予定しています。●体制作りとともに妊婦さんのセルフケア能力を高める活動を推進して行きます。 離島の出産環境は厳しく、20年後には島で出産できなくなります。地元の協力により課題を明らかにする研究です。出産を支える医療チームの必要性などの対策を、県等に提言し協力して実現に結ぶつくことが期待されます。
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