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根茎腐敗病防除剤

国内特許コード P08A013921
整理番号 25
掲載日 2008年10月31日
出願番号 特願2006-308385
公開番号 特開2008-120752
登録番号 特許第4501006号
出願日 平成18年11月14日(2006.11.14)
公開日 平成20年5月29日(2008.5.29)
登録日 平成22年4月30日(2010.4.30)
発明者
  • 諸見里 善一
  • 田場 聡
出願人
  • 国立大学法人 琉球大学
発明の名称 根茎腐敗病防除剤
発明の概要 【課題】化学農薬などを利用することなく、ミョウガ等のショウガ科植物に発生する根茎腐敗病を防除する手段の提供をすること。
【解決手段】アスペルギルス属またはペニシリウム属に属する根茎腐敗病菌拮抗性微生物を有効成分とする根茎腐敗病防除剤およびこれを利用した根茎腐敗病防除方法。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


ショウガ科作物に対して甚大な被害を生じる病害として、根茎腐敗病菌(Pythium zingiberum Takahashi)による根茎腐敗病が知られており、特にミョウガの被害が著しい。



ミョウガは換金性が高く、沖縄県では冬季栽培でも加温が不要でさらに野菜生産が不足する夏季にも収穫可能であることから、県内の作目のうちでも有望種の1つと言える。



ミョウガは、昭和62年以前は名護市など沖縄本島北部において一大産地が形成され、栽培面積も拡大し、収穫高も増加した。しかし、連作によりミョウガ根茎腐敗病が発生し、その蔓延により甚大な被害を受けた結果、その栽培は縮小を余儀なくされ、現在、本県における出荷量は最盛期の100分の1にまで減少している。



従来、根茎腐敗病に対しては、土壌消毒やメタラキシル粒剤などを用いた防除が行われているが、環境への負荷が指摘され、できるだけ化学農薬に依存しない防除体系の構築が望まれている。本病害においても、トリコデルマ(Trichoderma)や放線菌などの拮抗菌やセルロース分解菌を用いた防除の試みがなされているが(非特許文献1)、土壌への定着性が不安定であり、未だ確立されていない。



また近年、ヤシガラを用いた栽培法が行われ、収量が増加し、作業効率も良いことが実証されている。さらに本栽培法では根茎腐敗病抑制効果を有することが知られているが、その抑制機作は未だ不明であった。
【非特許文献1】
小倉寛典・吉本均(1984).ミョウガ根茎腐敗病に対する薬剤 および微生物処理.四国植防19:p15-23.

産業上の利用分野


本発明は、根茎腐敗病防除剤およびこれを利用する根茎腐敗病防除方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アスペルギルス・テレウス S-78株(FERM AP-21087)を有効成分とする根茎腐敗病防除剤。

【請求項2】
アスペルギルス・テレウス S-78株(FERM AP-21087)と、ヤシガラを組み合わせてなる根茎腐敗病防除組成物。

【請求項3】
ショウガ科作物育成圃場の土壌に、アスペルギルス・テレウスS-78株(FERM AP-21087)を存在せしめることを特徴とするショウガ科作物の根茎腐敗病防除方法。

【請求項4】
アスペルギルス・テレウス S-78株(FERM AP-21087)。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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