TOP > 国内特許検索 > 抗植物病原菌剤および抗植物病原菌組成物

抗植物病原菌剤および抗植物病原菌組成物

国内特許コード P08A013920
整理番号 24
掲載日 2008年10月31日
出願番号 特願2006-308378
公開番号 特開2008-120751
登録番号 特許第4560632号
出願日 平成18年11月14日(2006.11.14)
公開日 平成20年5月29日(2008.5.29)
登録日 平成22年8月6日(2010.8.6)
発明者
  • 諸見里 善一
  • 田場 聡
出願人
  • 国立大学法人 琉球大学
発明の名称 抗植物病原菌剤および抗植物病原菌組成物
発明の概要 【課題】ツルレイシをはじめとする農産物において、種々の植物病原菌に拮抗してその活動を抑制することのできる微生物を見出し、これを有効成分とする抗植物病原菌剤を提供すること。
【解決手段】ハンスフォルディア( Hansfordia )属に属する微生物を有効成分とする抗植物病原菌剤およびこれを利用するツルレイシ表面での黒かび病発生防止方法。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


近年、ツルレイシ(ニガウリ)果実に含まれる栄養素が他の野菜と比べて高いことから、健康食品として注目され、栽培地域が拡大しているが、その一方で病害の発生が問題となっている。このようなツルレイシの病害防除は、一般的に化学薬剤によって行われている。



また、ツルレイシを収穫した後の貯蔵時における病害被害が顕在化しており、特に、黒かび病の発生が新病害として報告され、早急な防除法の確立が望まれている。



近年、環境問題や食の安全に対する関心の高まりから、化学合成薬剤の多用が懸念されており、環境負荷の小さい病害虫防除法、例えば微生物を用いた生物防除法の開発が切望されているが、ツルレイシ病害に対する生物防除に関する研究はこれまで行われていない。



同様に、他の農作物においても、種々の植物病原菌、例えば、黒かび病菌、炭疽病菌、貯蔵病害菌、つる割病菌等による被害が知られているが、これらについても化学合成薬剤を極力使わず、生物防除によりその被害を低下させることが求められている。

産業上の利用分野


本発明は、抗植物病原菌剤に関し、更に詳細には、植物病害の原因となる黒かび病菌、炭疽病菌、貯蔵病害菌、つる割病菌等の植物病原菌を有効に防除することが可能となる抗植物病原菌剤および抗植物病原菌組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ハンスフォルディア エスピー G6-4(FERM -21088)株を有効成分とする抗植物病原菌剤。

【請求項2】
ハンスフォルディア エスピー G6-4(FERM -21088)株が、ツルレイシ内生菌である請求項第1項記載の抗植物病原菌剤。

【請求項3】
ハンスフォルディア エスピー G6-4(FERM -21088)株の胞子懸濁液を使用するものである請求項第1項または第2項記載の抗植物病原菌剤。

【請求項4】
ハンスフォルディア エスピー G6-4(FERM -21088)株の培養濾液を使用するものである請求項第1項または第2項記載の抗植物病原菌剤。

【請求項5】
植物病原菌が、黒かび病菌、炭疽病菌、貯蔵病害菌またはつる割病菌の少なくとも1種である請求項第1項ないし第4項の何れかの項に記載の抗植物病原菌剤。

【請求項6】
請求項第1項ないし第5項の何れかの項に記載の抗植物病原菌剤と、TPN、アゾキシストロビンおよびキノキサリン系水和剤から選ばれる薬剤とを含有する抗植物病原菌組成物。

【請求項7】
ハンスフォルディア エスピー G6-4(FERM -21088)株を散布することを特徴とするツルレイシ表面での黒かび病発生防止方法。

【請求項8】
ハンスフォルディア エスピー G6-4(FERM -21088)株を、胞子懸濁液として散布するものである請求項第7項記載のツルレイシ表面での黒かび病発生防止方法。

【請求項9】
ハンスフォルディア エスピー G6-4(FERM -21088)株。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2006308378thum.jpg
出願権利状態 登録
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記「問合せ先」まで直接お問い合わせ下さい。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close