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ラダー状ポリシルセスキオキサン、直鎖状ポリシロキサン、接着剤、ラダー状ポリシルセスキオキサンの製造方法及び直鎖状ポリシロキサンの製造方法 NEW

国内特許コード P210018018
整理番号 (S2020-0277-N0)
掲載日 2021年12月21日
出願番号 特願2021-069989
公開番号 特開2021-176953
出願日 令和3年4月16日(2021.4.16)
公開日 令和3年11月11日(2021.11.11)
優先権データ
  • 特願2020-081210 (2020.5.1) JP
発明者
  • 金子 芳郎
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
発明の名称 ラダー状ポリシルセスキオキサン、直鎖状ポリシロキサン、接着剤、ラダー状ポリシルセスキオキサンの製造方法及び直鎖状ポリシロキサンの製造方法 NEW
発明の概要 【課題】多様な材料を強力に接着することができるラダー状ポリシルセスキオキサン、直鎖状ポリシロキサン、接着剤、ラダー状ポリシルセスキオキサンの製造方法及び直鎖状ポリシロキサンの製造方法を提供する。
【解決手段】可溶性のラダー状ポリシルセスキオキサンは、置換基をRとして、RSiO3/2で表されるT単位を構造単位とするラダー状ポリシルセスキオキサンであって、置換基の25%以上がカテコール基を有する。
【選択図】図3
従来技術、競合技術の概要 自動車産業を中心に、異種材料を適材適所に使用する“マルチマテリアル化”の必要性が高まっている。マルチマテリアル化によって、強度が必要な部分には硬い金属を使用し
、強度が要求されない部分には軽い金属又は樹脂を使用することで、安全性を確保しながら、軽量化及びコストの削減が可能になる。

マルチマテリアル化の促進には、異種材料を強力に接着できる接着剤の開発が重要である。金属同士の接合に用いられるボルト、リベット及び溶接等に比べると、接着剤に対する信頼性は高いとは言い難い。

様々な材料に対して優れた接着特性を示す物質として、イガイ(ムール貝)等の海洋生物が分泌する接着タンパク質が知られている。当該接着タンパク質の分子内部に存在するカテコール基が強力な接着特性を有することが報告されている。非特許文献1に開示されるように、これまでにカテコール基を含む様々な有機高分子が合成されている。
産業上の利用分野 本発明は、ラダー状ポリシルセスキオキサン、直鎖状ポリシロキサン、接着剤、ラダー状ポリシルセスキオキサンの製造方法及び直鎖状ポリシロキサンの製造方法に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】
置換基をRとして、RSiO3/2で表されるT単位を構造単位とするラダー状ポリシルセスキオキサンであって、
前記置換基の25%以上がカテコール基を有する、
可溶性のラダー状ポリシルセスキオキサン。

【請求項2】
前記置換基の70~100%がカテコール基を有する、
請求項1に記載のラダー状ポリシルセスキオキサン。

【請求項3】
第1の置換基及び第2の置換基をそれぞれR及びRとして、RSiO2/2で表されるD単位を構造単位とする直鎖状ポリシロキサンであって、
前記第1の置換基の25%以上がカテコール基を有する、
可溶性の直鎖状ポリシロキサン。

【請求項4】
前記第1の置換基の70~100%がカテコール基を有する、
請求項3に記載の直鎖状ポリシロキサン。

【請求項5】
請求項1若しくは2に記載のラダー状ポリシルセスキオキサン、又は請求項3若しくは4に記載の直鎖状ポリシロキサンを含む、接着剤。

【請求項6】
アミノ基を有する置換基をRとして、RSiO3/2で表されるT単位を構造単位とするラダー状ポリシルセスキオキサンとカルボニル基を有する化合物とを縮合する反応を行う第1の縮合ステップと、
前記第1の縮合ステップで得られた化合物とカテコール基を有するアミンとを縮合する反応を行う第2の縮合ステップと、
を含む、請求項1又は2に記載のラダー状ポリシルセスキオキサンの製造方法。

【請求項7】
アミノ基を有する第1の置換基及び第2の置換基をそれぞれR1及びR2として、R1R2SiO2/2で表されるD単位を構造単位とする直鎖状ポリシロキサンとカルボニル基を有する化合物とを縮合する反応を行う第1の縮合ステップと、
前記第1の縮合ステップで得られた化合物とカテコール基を有するアミンとを縮合する反応を行う第2の縮合ステップと、
を含む、請求項3又は4に記載の直鎖状ポリシロキサンの製造方法。

【請求項8】
前記第2の縮合ステップは、
第1の温度で行う第1のステップと、
前記第1の温度より高い第2の温度で行う第2のステップと、
を含む、
請求項6に記載のラダー状ポリシルセスキオキサンの製造方法又は請求項7に記載の直鎖状ポリシロキサンの製造方法。
画像

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thum_JPA 503176953_i_000002.jpg
出願権利状態 公開
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