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片麻痺前腕機能回復訓練装置及びその使用方法 NEW

国内特許コード P200017295
整理番号 (S2017-1019-N0)
掲載日 2020年11月5日
出願番号 特願2019-539667
出願日 平成30年8月31日(2018.8.31)
国際出願番号 JP2018032373
国際公開番号 WO2019045051
国際出願日 平成30年8月31日(2018.8.31)
国際公開日 平成31年3月7日(2019.3.7)
優先権データ
  • 特願2017-167540 (2017.8.31) JP
発明者
  • 余 永
  • 森本 隆志
  • 前田 俊一
  • 五十嵐 光栄
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
  • 株式会社マルマエ
発明の名称 片麻痺前腕機能回復訓練装置及びその使用方法 NEW
発明の概要 片麻痺前腕機能回復訓練装置は、前腕部(S)を装着する前腕装着部(2)を備える。前腕装着部(2)は、前腕部(S)を装着する前腕固定部(22)と、前腕部(S)の手で把持可能な把持機構(23)とを有する装着体(20)と、装着体(20)と嵌合し、前腕部(S)を中心として回転可能な内枠部(2B)と、内枠部(2B)をその回転方向に案内する外枠部(2A)と、内枠部(2B)の回転角情報を取得しつつ内枠部(2B)の正転、停止、逆転、停止を繰り返し行い、正転では筋緊張とその上の伸張反射を引き起こす前腕装着部(2)の訓練目標筋を刺激とするために内枠部(2B)の角速度又は加速度を制御し、逆転では訓練目標筋への刺激を持続して筋緊張を維持するために抵抗力を内枠部(2B)に付与する一連の制御を行う制御部と、を備える。
従来技術、競合技術の概要

脳卒中を発症すると左半身と右半身の一方に麻痺が残ることがある。左半身と右半身の一方に残る麻痺は、片麻痺と呼ばれる。この片麻痺は、リハビリテーションにより、機能の一部を回復させることが可能である。このリハビリテーションは、熟練した医師の手や療法士の手で行われる。しかしながら、訓練が長時間、長期間にわたるため、医師や療法士の身体的な負担が大きい。この負担を解消することを目的に、様々な訓練装置が提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。

産業上の利用分野

本発明は、片麻痺前腕機能回復訓練装置及び方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
半身が麻痺した患者において、麻痺している方の前腕部を訓練して回復を促す片麻痺前腕機能回復訓練装置であって、
前腕部を装着する前腕装着部を備え、
前記前腕装着部は、
前記前腕部を固定する前腕固定部と、前記前腕固定部で前記前腕部が固定された手で把持可能な把持機構とを有する装着体と、
前記装着体と嵌合し、前記前腕部を中心として回転可能な内枠部と、
前記内枠部をその回転方向に案内する外枠部と、
前記内枠部の回転角情報を取得しつつ前記内枠部の正転、停止、逆転、停止を繰り返し行い、前記正転では前記前腕部の訓練目標筋を刺激するために前記内枠部の角速度又は加速度を制御し、前記逆転では前記訓練目標筋への刺激を持続して筋緊張を維持するために抵抗力を前記内枠部に付与する一連の制御を行う制御部と、
を備える、
片麻痺前腕機能回復訓練装置。

【請求項2】
前記把持機構は、
前記前腕部の手で把持可能なように一方向に延びる棒状の部材であり、その長手方向に直交する断面が楕円状又は長円状であるグリップを、備え、
前記長手方向に延びる回転軸回りの前記グリップの回転位置を調整する第1の調整機構と、
前記内枠部の回転中心の中心軸を基準とする前記グリップのオフセットを調整する第2の調整機構と、
前記内枠部の回転中心の中心軸の方向に関する前記グリップの位置を調整する第3の調整機構と、
のいずれかをさらに備える、
請求項1に記載の片麻痺前腕機能回復訓練装置。

【請求項3】
前記前腕固定部は、
前記内枠部と嵌合するベース部と、
両側から前記前腕部を狭持する一対のパッド部と、
前記各パッド部を前記前腕部に押し付け可能であるとともにワンタッチ操作で前記前腕部への押し付けを解除可能に前記ベース部に取り付けられたラチェット機構と、
を備える、
請求項1又は2に記載の片麻痺前腕機能回復訓練装置。

【請求項4】
前記ラチェット機構は、
前記ベース部に対しスライド可能で、先端に前記パッド部が設けられたスライダを備え、
前記スライダに目盛りが設けられている、
請求項3に記載の片麻痺前腕機能回復訓練装置。

【請求項5】
前記内枠部又は前記前腕装着部には、前記前腕部の肘を付く肘付き台が設けられている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の片麻痺前腕機能回復訓練装置。

【請求項6】
先端に、前記前腕固定部と連結する第1の連結部が設けられ、基端に、基台に取り付けられる取付部と連結する第2の連結部が設けられたアーム部を備え、
前記第1の連結部と前記第2の連結部とにより、前記前腕固定部の位置を5自由度で調整可能である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の片麻痺前腕機能回復訓練装置。

【請求項7】
前記取付部が、板状の部材に取り付け可能なバイス機構を備える、
請求項6に記載の片麻痺前腕機能回復訓練装置。

【請求項8】
半身が麻痺した患者において、麻痺している方の前腕部を訓練して回復を促す片麻痺前腕機能回復訓練方法であって、
前記前腕部を固定する前腕固定部と、前記前腕固定部で前記前腕部が固定された手で把持可能な把持機構とを備える装着体に前記前腕部を装着する装着工程と、
前記前腕部を中心として回転可能な内枠部に、前記装着体を挿入する挿入工程と、
前記内枠部の回転角情報を取得しつつ前記内枠部の正転、停止、逆転、停止を繰り返し行い、前記正転では前記前腕部の訓練目標筋を刺激するために前記内枠部の角速度又は加速度を制御し、前記逆転では前記訓練目標筋への刺激を持続して筋緊張を維持するために抵抗力を前記内枠部に付与する一連の制御を行う制御工程と、
を含む、
片麻痺前腕機能回復訓練方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
  • 4C046AA02
  • 4C046AA10
  • 4C046AA11
  • 4C046AA25
  • 4C046AA30
  • 4C046AA45
  • 4C046BB04
  • 4C046BB05
  • 4C046CC04
  • 4C046DD02
  • 4C046DD14
  • 4C046DD33
  • 4C046DD37
  • 4C046EE02
  • 4C046EE03
  • 4C046EE04
  • 4C046FF09
  • 4C046FF22
  • 4C046FF23
  • 4C046FF24
画像

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JP2019539667thum.jpg
出願権利状態 公開
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