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ミトコンドリア生合成促進剤 NEW

国内特許コード P210017550
整理番号 S2019-0600-N0
掲載日 2021年5月7日
出願番号 特願2019-158394
公開番号 特開2021-038147
出願日 令和元年8月30日(2019.8.30)
公開日 令和3年3月11日(2021.3.11)
発明者
  • 丸山 征郎
  • 笠毛 友揮
  • 川原 幸一
  • 菊池 清志
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
  • 学校法人常翔学園
  • 学校法人久留米大学
発明の名称 ミトコンドリア生合成促進剤 NEW
発明の概要 【課題】1,5-アンヒドロフルクトースの新たな用途の提供。
【解決手段】1,5-アンヒドロフルクトースを有効成分として含有し、PGC1-αを介してミトコンドリア数を増加させるためのミトコンドリア生合成促進剤であり、ミトコンドリアの数的減少又は質的機能障害に起因する病態又は疾患の治療又は予防剤として使用。ミトコンドリアの数的減少又は質的機能障害に起因する病態又は疾患は、白内障、網膜色素変性症、聴力低下、心筋症、不整脈、肝機能低下、ザルコペニア、筋力低下、骨粗しょう症及び敗血症性ショックから選ばれる。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

ATP産生の主たる場であるミトコンドリアは、加齢や細胞酸素ラジカル、ある種の薬物、糖尿病や肥満など代謝疾患などで減少し、原病態の進行、重症化に働くことが判明し、治療の最大標的となっている。

特許文献1には、ヒドロキシチロソールとカフェイン等とを含む組成物がミトコンドリア生合成を促進させることが記載されているが、現在のところ、ミトコンドリアの増殖ないし活性化の有効な方法としては、エクササイズ、カロリー摂取制限などが中心であり、治療や簡便で現実的な方法・手段を欠いているのが現況である。

一方、1,5-D-アンヒドロフルクトース(以下、場合により「1,5-AF」と称する)は、ある種の子嚢菌や紅藻由来の酵素であるα-1,4-グルカンリアーゼを澱粉又は澱粉分解物に作用させることで生産することができる。1,5-AFは、その分子間内に二重結合を有しており、他の単糖類と比較して反応性に富む糖である。

従来、1,5-AFの様々な用途が知られている。例えば、特許文献2は、1,5-AF及び/又はその脱水産物であるアスコピロンを含有する抗腫瘍剤を、特許文献3は、1,5-AFを有効成分として含有する、アポトーシス関連スペック様カード蛋白質(ASC)の機能阻害薬及びASCが関与する疾患又は症状の治療薬、並びに1,5-AFを有効成分として含有するインフラマソーム経路阻害薬及びインフラマソーム経路が関与する疾患又は症状の治療薬を、特許文献4は、1,5-AFを有効成分として含有する細胞老化抑制剤を開示する。

しかしながら、1,5-AFとミトコンドリア生合成促進活性との関係についてはこれまで報告されていない。

産業上の利用分野

本発明はミトコンドリア生合成促進剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
1,5-アンヒドロフルクトースを有効成分として含有するミトコンドリア生合成促進剤。

【請求項2】
PGC1-αを介してミトコンドリア数を増加させるための請求項1記載のミトコンドリア生合成促進剤。

【請求項3】
ミトコンドリアの数的減少又は質的機能障害に起因する病態又は疾患の治療又は予防剤である請求項1又は2記載のミトコンドリア生合成促進剤。

【請求項4】
ミトコンドリアの数的減少又は質的機能障害に起因する病態又は疾患が白内障、網膜色素変性症、聴力低下、心筋症、不整脈、肝機能低下、ザルコペニア、筋力低下、骨粗しょう症及び敗血症性ショックから選ばれる請求項3記載のミトコンドリア生合成促進剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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