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卵白粉末の製造方法 NEW

国内特許コード P200016961
整理番号 2002-18P023
掲載日 2020年6月17日
出願番号 特願2018-129702
公開番号 特開2020-005564
出願日 平成30年7月9日(2018.7.9)
公開日 令和2年1月16日(2020.1.16)
発明者
  • 中里 勉
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
発明の名称 卵白粉末の製造方法 NEW
発明の概要 【課題】脱糖処理を施さなくても、メイラード反応を抑えつつ、ゲル強度を高めることができる卵白粉末の製造方法を提供する。
【解決手段】卵白粉末の製造方法は、脱糖処理を施していない卵白溶液12を、乾燥器1内で流動化させた媒体粒子の噴流層13に滴下して乾燥させる乾燥ステップと、乾燥ステップにおいて卵白溶液12が乾燥して生じた卵白粉末を回収する回収ステップと、回収ステップで回収された卵白粉末を加湿しながら加熱する熱蔵ステップと、を含む。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要 卵白溶液を乾燥させて粉末化した卵白粉末が、ハム、ソーセージ、水産練り製品、麺類及び冷凍食品等の食品工業で利用される。市場に出ている卵白粉末は、一般的にスプレードライ法によって乾燥されている。スプレードライ法で乾燥された卵白粉末は、水で溶いた際のゲル強度が割卵後の卵白ほどでない。このため、特許文献1に開示された卵白粉末の製造方法では、ゲル強度を高めるために、スプレードライ法で得られた卵白粉末を加湿しながら加熱する熱蔵処理が行われている。

特許文献1に開示されたように、スプレードライ法による卵白溶液の乾燥では、送風温度160℃及び排風温度70℃が用いられる。熱蔵処理の温度に関しては、数日間の熱蔵処理における好適な温度として70~80℃が特許文献1に開示されている。このようなスプレードライ法及び熱蔵処理の高温下では、卵白粉末にメイラード反応(褐変反応)が発生してしまう。メイラード反応とは、還元糖とアミノ化合物とが反応してメラノイジンと呼ばれる褐色物質が生成する反応である。
産業上の利用分野 本発明は、卵白粉末の製造方法に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】
脱糖処理を施していない卵白溶液を、乾燥器内で流動化させた媒体粒子の噴流層に滴下して乾燥させる乾燥ステップと、
前記乾燥ステップにおいて前記卵白溶液が乾燥して生じた卵白粉末を回収する回収ステップと、
前記回収ステップで回収された前記卵白粉末を加湿しながら加熱する熱蔵ステップと、
を含む、卵白粉末の製造方法。

【請求項2】
前記熱蔵ステップでは、
前記卵白粉末を60~70℃に加熱する、
請求項1に記載の卵白粉末の製造方法。

【請求項3】
前記熱蔵ステップでは、
前記卵白粉末を湿度40~60%に保持する、
請求項1又は2に記載の卵白粉末の製造方法。

【請求項4】
前記熱蔵ステップでは、
前記卵白粉末を2~5時間、加湿しながら加熱する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の卵白粉末の製造方法。

【請求項5】
前記卵白溶液のpHは、
クエン酸溶液で6.5~6.8に調整される、
請求項1から4のいずれか一項に記載の卵白粉末の製造方法。
画像

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thum_JPA 502005564_i_000002.jpg
出願権利状態 公開
※ 公開特許は弊社ホームページ内で開示資料とともに、特許公報も掲載しております。
アドレスは http://www.ktlo.co.jp/002_seeds_.html


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