抗B型肝炎ウイルス薬
国内特許コード | P180015045 |
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整理番号 | (S2015-1715-N0) |
掲載日 | 2018年5月24日 |
出願番号 | 特願2017-528393 |
出願日 | 平成28年7月4日(2016.7.4) |
国際出願番号 | JP2016069793 |
国際公開番号 | WO2017010330 |
国際出願日 | 平成28年7月4日(2016.7.4) |
国際公開日 | 平成29年1月19日(2017.1.19) |
優先権データ |
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発明者 |
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出願人 |
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発明の名称 | 抗B型肝炎ウイルス薬 |
発明の概要 |
既存の薬剤とは作用機序(標的分子)が異なる、新たな抗HBV薬を提供する。 式(I): [化1] (式省略) (式中、R1、R2及びR3は同一又は異なり、置換又は無置換のC1-6-アルキル基、又は置換又は無置換の芳香族基である。) で示される化合物、その互変異性体、それらの塩又はそれらの溶媒和物を含有する抗B型肝炎ウイルス薬。 |
従来技術、競合技術の概要 |
B型肝炎ウイルス(HBV)による慢性肝炎は肝硬変や肝臓癌の主要な原因の1つである。現在、日本人の0.9%(約110万人)がHBVのキャリアであると推定されており、世界では約3億人のキャリアが存在すると考えられている。HBV感染予防にはワクチンが開発されており、また既にいくつかの抗HBV薬も存在し、ラミブジン、アデホビル、そしてエンテカビルが上市されている。これらはすべて核酸アナログであり、逆転写機能を有するHBVのDNAポリメラーゼを標的としている。これらの使用により、血中のHBVは消失する。しかしながら、HBVは肝細胞内で安定な形のDNAとして存在するため、抗ウイルス薬による化学療法を中断すると、肝炎が再燃するおそれがある。また、既存の抗HBV薬に対する薬剤耐性ウイルスの出現も報告されている。このようなことから、既存の薬剤とは作用機序(標的分子)が異なる、新たな抗HBV薬の開発が望まれている。 一方、ピリミド[1,2-a][1,3,5]トリアジン-6-オン誘導体としては、多くの化合物が報告されている(非特許文献1及び非特許文献2)。しかしながら、ピリミド[1,2-a][1,3,5]トリアジン-6-オン誘導体と抗HBV活性との関係についてはこれまで報告されたことはない。 |
産業上の利用分野 |
本発明は、抗B型肝炎ウイルス薬に関する。 |
特許請求の範囲 |
【請求項1】 下記式(I): 【化1】 (省略) (式中、R1、R2及びR3は同一又は異なり、置換又は無置換のC1-6-アルキル基、又は置換又は無置換の芳香族基である。) で示される化合物、その互変異性体、それらの塩又はそれらの溶媒和物を含有する抗B型肝炎ウイルス薬。 【請求項2】 前記式(I)において、R1がC1-6-アルキル基、ニトロ基及びハロゲン原子から選ばれる1以上の置換基で置換されたフェニル基であり、R2がC1-6-アルキル基、ハロゲン原子、C1-6-アルコキシ基及びC1-6-ハロアルキル基から選ばれる1以上の置換基で置換されたフェニル基であり、R3がC1-6-アルキル基である請求項1記載の抗B型肝炎ウイルス薬。 【請求項3】 前記式(I)において、R1が4-メチルフェニル基、4-エチルフェニル基、4-n-プロピルフェニル基、4-イソプロピルフェニル基、4-n-ブチルフェニル基、4-イソブチルフェニル基、4-sec-ブチルフェニル基、4-tert-ブチルフェニル基、4-ニトロフェニル基、3-ニトロフェニル基、2-ニトロフェニル基、4-フルオロフェニル基、3-フルオロフェニル基、4-クロロフェニル基又は3-クロロフェニル基であり、R2が4-メチルフェニル基、2,3-ジメチルフェニル基、3-トリフルオロメチルフェニル基、4-メトキシフェニル基又は2,3-ジクロロフェニル基であり、R3がC1-6-アルキル基である請求項1記載の抗B型肝炎ウイルス薬。 【請求項4】 前記式(I)において、R1が4-イソプロピルフェニル基、4-tert-ブチルフェニル基、4-ニトロフェニル基又は2-ニトロフェニル基であり、R2が2,3-ジクロロフェニル基であり、R3がC1-6-アルキル基である請求項1記載の抗B型肝炎ウイルス薬。 【請求項5】 下記式(I-1): 【化2】 (省略) (式中、R1aは4-エチルフェニル基、4-n-プロピルフェニル基、4-イソブチルフェニル基、4-tert-ブチルフェニル基、2-ニトロフェニル基又は4-ニトロフェニル基である。) で示される化合物、その互変異性体、それらの塩又はそれらの溶媒和物。 【請求項6】 下記式(I-2): 【化3】 (省略) で示される化合物、その互変異性体、それらの塩又はそれらの溶媒和物。 |
国際特許分類(IPC) |
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Fターム |
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画像
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出願権利状態 | 公開 |
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