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水生生物の飼育システム及び水生生物の飼育方法

国内特許コード P180015392
整理番号 S2017-0491-N0
掲載日 2018年11月1日
出願番号 特願2017-043542
公開番号 特開2018-143195
出願日 平成29年3月8日(2017.3.8)
公開日 平成30年9月20日(2018.9.20)
発明者
  • 小谷 知也
  • 片山 大祐
  • 宮内 翔二郎
  • 中島 潔
  • 一ノ瀬 武宏
  • 藤田 知一
  • 深川 光介
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
  • 三相電機株式会社
発明の名称 水生生物の飼育システム及び水生生物の飼育方法
発明の概要 【課題】飼育水の溶存酸素濃度を過飽和状態で安定させることができる水生生物の飼育システム及び水生生物の飼育方法を提供する。
【解決手段】水生生物の飼育システム100は、溶存酸素濃度が飽和した酸素飽和水W1を飼育水槽10に供給する第1の供給部と、酸素飽和水W1よりも高い溶存酸素濃度を有する高酸素濃度水W2を飼育水槽10に供給する第2の供給部と、を備える。第2の供給部は、飼育水槽10の底部から高酸素濃度水W2を供給する、こととしてもよい。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

魚類等の水生生物の飼育では、飼育水中の溶存酸素濃度を維持するために、飼育水に空気を送り込む通気が行われている。飼育水における懸濁物の濃度又は微生物の密度が上昇した場合、通気を行っていても溶存酸素濃度が減少することがある。溶存酸素濃度の減少は、飼育魚の活性低下又は大量斃死を引き起こすことがある。

飼育水における溶存酸素濃度の減少を防ぐために、溶存酸素濃度が過飽和になった水が利用される。特許文献1では、原水と、酸素を原水に溶解させて得られる高濃度酸素水とを混合した飼育水で魚介類を飼育する方法が提案されている。特許文献2には、飼育水の酸素飽和度が90%以下になった場合に、高濃度酸素水を、循環している飼育水に混合する魚介類の養殖装置が開示されている。魚類に酸素を十分に供給すれば、低酸素状態によるストレスを与えることなく魚類を飼育することができる。

産業上の利用分野

本発明は、水生生物の飼育システム及び水生生物の飼育方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
溶存酸素濃度が飽和した第1の水を飼育水槽に供給する第1の供給部と、
前記第1の水よりも高い溶存酸素濃度を有する第2の水を前記飼育水槽に供給する第2の供給部と、
を備える、水生生物の飼育システム。

【請求項2】
前記第2の供給部は、
前記飼育水槽の底部から前記第2の水を供給する、
請求項1に記載の水生生物の飼育システム。

【請求項3】
前記飼育水槽内に空気を供給する空気供給部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の水生生物の飼育システム。

【請求項4】
前記第2の水は、
前記第1の水よりも高い溶存酸素濃度を有する水に酸素をさらに溶解させた水である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の水生生物の飼育システム。

【請求項5】
前記第1の供給部は、
単位時間あたりに100体積部の第1の水を前記飼育水槽に供給し、
前記第2の供給部は、
単位時間あたりに100体積部の第2の水を前記飼育水槽に供給する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の水生生物の飼育システム。

【請求項6】
前記飼育水槽内で前記第1の水と前記第2の水とが混合された水の溶存酸素濃度は、
120~130%である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の水生生物の飼育システム。

【請求項7】
前記水は、海水である、
請求項1から6のいずれか一項に記載の水生生物の飼育システム。

【請求項8】
溶存酸素濃度が飽和した第1の水を飼育水槽に供給する第1の供給ステップと、
前記第1の水よりも高い溶存酸素濃度を有する第2の水を前記飼育水槽に供給する第2の供給ステップと、
を含む、水生生物の飼育方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2017043542thum.jpg
出願権利状態 公開
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