動物の輸送ストレスを軽減する方法及びそれを用いた動物の輸送方法
国内特許コード | P170014366 |
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整理番号 | (S2014-1363-N0) |
掲載日 | 2017年6月30日 |
出願番号 | 特願2016-542589 |
出願日 | 平成27年8月11日(2015.8.11) |
国際出願番号 | JP2015072767 |
国際公開番号 | WO2016024589 |
国際出願日 | 平成27年8月11日(2015.8.11) |
国際公開日 | 平成28年2月18日(2016.2.18) |
優先権データ |
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発明者 |
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出願人 |
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発明の名称 | 動物の輸送ストレスを軽減する方法及びそれを用いた動物の輸送方法 |
発明の概要 | 輸送手段による輸送の対象となる、ヒトを除くほ乳類である動物の輸送開始前に、経絡等の動物の体表面の所定の1つ又は複数の部位に、鍼、灸、あん摩、マッサージ、圧刺激、温刺激、冷刺激、磁気刺激、電気刺激、低周波刺激及び超音波刺激等の物理刺激を行うことを特徴とする動物の輸送ストレスを軽減する方法及び輸送対象となる動物に、前述の動物の輸送ストレスを軽減する方法を適用することを特徴とする動物の輸送方法。 |
従来技術、競合技術の概要 |
各種輸送手段による動物の輸送や移動は日常的に行われているが、ヒトと同様に、「乗り物酔い」等の過剰なストレス反応を呈する動物は少なくない。例えば、伴侶動物であるイヌでは、自動車等による輸送の際に、嘔吐や元気消失等の「乗り物酔い」に類似した症状を呈することが知られている。また、畜産動物である豚等の場合には、輸送ストレスによる体調の悪化の問題に加え、価格低下の原因となる肉質の低下(ムレ肉)を引き起こし、経済的問題に発展することがある。さらに、馬運車や航空機による競走馬の輸送の際に、発熱、呼吸器疾患等の症状を呈する、いわゆる「輸送熱」を発症する場合があることが知られている。輸送熱は、調教スケジュールの変更や出走の延期を余儀なくされることによる経済損失の発生以外に、肺炎や胸膜炎への移行による死亡リスクの増大等の問題もある。 近年、動物を人間の利益のために利用する際に、動物が感じる苦痛の回避及び除去等に極力配慮しようというアニマルウェルフェアに対する関心が世界的に高まってきており、輸送時の動物の苦痛を極力排除しようとする種々の取り組みがなされている。欧州連合では、輸送中の動物の保護に関する理事会指令第91/628/EEC号及び第95/29/EC号において、動物の輸送に際し遵守すべき条件を定めている。 また、家禽や家畜のストレスを改善するためのストレス改善剤が提案されている。例えば、特許文献1には、オールスパイス及び/又はクローブ、或いはオイゲノール及び/又はβ-カリオフィレンを有効成分として含有することを特徴とする家禽・家畜類のストレスの改善剤及びそれを含む家禽・家畜類のストレスの改善用飼料が開示されている。 |
産業上の利用分野 |
本発明は、輸送手段による輸送の対象となる、ヒトを除くほ乳類である、動物の輸送ストレスを軽減する方法及びそれを用いた動物の輸送方法に関する。 |
特許請求の範囲 |
【請求項1】 輸送手段による輸送の対象となる、ヒトを除くほ乳類である動物の輸送ストレスを軽減する方法であって、前記動物の輸送開始前に、当該動物の体表面の所定の1又は複数の部位への物理刺激を行うことを特徴とする動物の輸送ストレスを軽減する方法。 【請求項2】 前記動物の体表面の特定の部位が経絡であることを特徴とする請求項1記載の動物の輸送ストレスを軽減する方法。 【請求項3】 前記動物が耳介を有し、前記経絡が耳尖であることを特徴とする請求項2記載の動物の輸送ストレスを軽減する方法。 【請求項4】 前記物理刺激が、鍼、灸、あん摩、マッサージ、圧刺激、温刺激、冷刺激、磁気刺激、電気刺激、低周波刺激及び超音波刺激のいずれか1又は複数であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の動物の輸送ストレスを軽減する方法。 【請求項5】 前記物理刺激が、円皮針を用いた鍼であることを特徴とする請求項4記載の動物の輸送ストレスを軽減する方法。 【請求項6】 輸送対象となる動物に、請求項1から5のいずれか1項記載の動物の輸送ストレスを軽減する方法を適用することを特徴とする動物の輸送方法。 【請求項7】 前記動物の体表面の所定の1つ又は複数の部位への物理刺激を、輸送開始の所定時間前に行うことを特徴とする請求項6記載の動物の輸送方法。 【請求項8】 前記動物の体表面の所定の1つ又は複数の部位への物理刺激を、輸送中も継続して行うことを特徴とする請求項6又は7記載の動物の輸送方法。 |
国際特許分類(IPC) |
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画像
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出願権利状態 | 公開 |
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