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酵素製剤を用いた紅麹焼酎製造法

国内特許コード P180015208
整理番号 1727-16P035
掲載日 2018年7月27日
出願番号 特願2016-238357
公開番号 特開2018-093748
出願日 平成28年12月8日(2016.12.8)
公開日 平成30年6月21日(2018.6.21)
発明者
  • 吉▲崎▼ 由美子
  • ▲高▼峯 和則
  • 奥津 果優
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
発明の名称 酵素製剤を用いた紅麹焼酎製造法
発明の概要 【課題】紅麹を用いた焼酎の製造方法の提供。
【解決手段】米紅麹および分解酵素を含むもろみ原料を用いた発酵によりもろみを製造する工程、および得られたもろみを蒸留する工程を含む、紅麹焼酎の製造方法。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

紅麹菌は、モナスカス属種(Monascus sp.)の糸状菌であり、抗高脂血症に対する薬効成分であるモナコリンK、脳および脊髄において抑制性神経伝達物質として作用するγ-アミノ酪酸(GABA)、および食品用紅色色素など、有用な二次代謝産物を生成する微生物としてよく知られている。また古くより、紅麹菌を用いて製造された紅麹は、日本をはじめとする中国および台湾などのアジア諸国において発酵食品に用いられてきた。しかしながら、紅麹の利用範囲は、日本で麹菌として一般的に使用されているアスペルギルス属種(Aspergillus sp.)を用いて製造された麹と比べて限定的であり、日本では沖縄県の豆腐ようなどの一部の発酵食品に限られている。

焼酎製造においては、近年新しい酒質の開発に対するニーズが高まっている。さらには焼酎製造により生じる焼酎粕と呼ばれる副産物の有効利用方法の開発が望まれている。

本発明者らは、紅麹菌におけるグルコアミラーゼおよびα-アミラーゼ産生を改善する培養条件等について報告している(非特許文献1)。

産業上の利用分野

本発明は、紅麹を用いた焼酎の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
米紅麹および分解酵素を含むもろみ原料を用いた発酵によりもろみを製造する工程、および
得られたもろみを蒸留する工程
を含む、紅麹焼酎の製造方法。

【請求項2】
前記分解酵素が、もろみ中の米粒の硬さを低下させることができる、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
前記分解酵素が、細胞壁分解酵素、プロテアーゼ、アミラーゼ、ヌクレアーゼ、およびデアミナーゼからなる群から選択される少なくとも1種の酵素である、請求項1又は2に記載の方法。

【請求項4】
前記分解酵素が、細胞壁分解酵素およびプロテアーゼからなる群から選択される少なくとも1種の酵素である、請求項3に記載の方法。

【請求項5】
前記分解酵素が、グルカナーゼまたはセルラーゼである細胞壁分解酵素である、請求項4に記載の方法。

【請求項6】
前記分解酵素が、トリコデルマ(Trichoderma)属微生物由来のグルカナーゼである、請求項5に記載の方法。

【請求項7】
前記トリコデルマ(Trichoderma)属微生物が、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)である、請求項6に記載の方法。

【請求項8】
前記分解酵素が、リゾプス(Rhizopus)属微生物由来のプロテアーゼである、請求項4に記載の方法。

【請求項9】
前記リゾプス(Rhizopus)属微生物が、リゾプス・ニベウス(Rhizopus niveus)である、請求項8に記載の方法。

【請求項10】
米紅麹および分解酵素を含むもろみ原料を用いた発酵によりもろみを製造する工程を含む、もろみの製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016238357thum.jpg
出願権利状態 公開
※ 公開特許は弊社ホームページ内で開示資料とともに、特許公報も掲載しております。
アドレスは http://www.ktlo.co.jp/002_seeds_.html


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