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人工原料の製造方法、人工原料、及び粉体組成物

国内特許コード P180015218
整理番号 1718-16P003
掲載日 2018年8月2日
出願番号 特願2016-183422
公開番号 特開2018-048037
出願日 平成28年9月20日(2016.9.20)
公開日 平成30年3月29日(2018.3.29)
発明者
  • 山口 明伸
  • 袖山 研一
  • 吉村 幸雄
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
  • 鹿児島県
発明の名称 人工原料の製造方法、人工原料、及び粉体組成物
発明の概要 【課題】重金属を含有しうる燃焼灰を原料に用いるにも関わらず、重金属の溶出が充分に抑えられた人工原料を得ることができる人工原料の製造方法、並びに重金属の溶出が充分に抑えられた人工原料及び粉体組成物を提供する。
【解決手段】人工原料の製造方法は、木質バイオマスの燃焼灰と、粉末状に粉砕されたシラスとを含む原料粉体にバインダを加えると共に、バインダが加えられた原料粉体を成形することにより、成形体を形成する成形工程と、成形体をシラスとバインダとを含むマトリックス源が溶融する温度以上の温度で焼成する焼成工程と、を有する。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

地球環境にやさしい社会を築く為に、再生可能で炭素中立な資源である木質バイオマスの活用が期待されている。木質バイオマスの用途の1つとして、これを燃料に用いて発電を行う木質バイオマス発電が提案されている。しかし、木質バイオマス発電で大量に生ずる燃焼灰の活用方法については、未だ充分な研究がなされていないのが実情である。

一方、特許文献1に示されるように、都市ごみ等を燃焼して得られる燃焼灰を、シラス及びポルトランドセメントと組み合わせ、混合セメントとして活用することが提案されている。特許文献1は、燃焼灰が水酸化カルシウムを含む為、これをシリカ及びアルミナを含むシラスと組み合わせることで、高強度化が図られると説明している。

産業上の利用分野

本発明は、人工原料の製造方法、人工原料、及び粉体組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
木質バイオマスの燃焼灰と、粉末状に粉砕されたシラスとを含む原料粉体にバインダを加えると共に、前記バインダが加えられた前記原料粉体を成形することにより、成形体を形成する成形工程と、
前記成形体を前記シラスと前記バインダとを含むマトリックス源が溶融する温度以上の温度で焼成する焼成工程と、
を有する人工原料の製造方法。

【請求項2】
前記バインダが、水ガラスとホウ酸の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の人工原料の製造方法。

【請求項3】
前記バインダが前記水ガラスからなり、
前記成形工程と前記焼成工程との間に、前記成形体に、ホウ酸を含む粉末をまぶし付けるまぶし付け工程、をさらに有し、
上記焼成工程では、前記粉末がまぶし付けられた前記成形体を焼成する、
請求項2に記載の人工原料の製造方法。

【請求項4】
複数の焼成体からなり、各々の前記焼成体が、六価クロムを含有する粒子からなる第1の領域と、石英又は火山ガラスの粒子からなる第2の領域と、前記第1及び第2の領域を覆うガラス相よりなる第3の領域とを内部に有する人工原料であって、
六価クロムの溶出量が、0.05mg/L未満である人工原料。

【請求項5】
前記焼成体が、さらにセレンを含有し、
前記人工原料のセレンの溶出量が、0.01mg/L未満である、
請求項4に記載の人工原料。

【請求項6】
請求項4又は5に記載の人工原料と、水硬性セメントとを含む粉体組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016183422thum.jpg
出願権利状態 公開
※ 公開特許は弊社ホームページ内で開示資料とともに、特許公報も掲載しております。
アドレスは http://www.ktlo.co.jp/002_seeds_.html


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