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アルコール製造装置、アルコール製造方法及びプログラム NEW

国内特許コード P200016953
整理番号 1720-16P008
掲載日 2020年6月16日
出願番号 特願2016-143198
公開番号 特開2018-011551
登録番号 特許第6694611号
出願日 平成28年7月21日(2016.7.21)
公開日 平成30年1月25日(2018.1.25)
登録日 令和2年4月22日(2020.4.22)
発明者
  • 小山 佳一
  • 高峯 和則
  • 小林 領太
  • 三井 好古
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
発明の名称 アルコール製造装置、アルコール製造方法及びプログラム NEW
発明の概要 【課題】複数種の酵母によるアルコール発酵を柔軟に制御できるアルコール製造装置、アルコール製造方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】アルコール製造装置は、保持部と、磁場印加部と、を備える。保持部は、磁場感受性が相互に異なる複数種の酵母を保持する。磁場印加部は、保持部に保持された前記酵母に、異なる時間各々において異なる磁束密度の直流磁場を印加する。ここで、前記磁場感受性は、直流磁場が印加された場合の前記酵母の増殖の抑制度であることとしてもよい。
【選択図】図4
従来技術、競合技術の概要 発酵は、酒、茶、魚介類及び穀物等の多様な食品の製造において古くから用いられている。発酵を利用する食品の1つに焼酎がある。通常の焼酎の製造では、まず主原料に含まれるでんぷんが分解されて得られたブドウ糖から焼酎酵母によるアルコール発酵によってアルコールが生成される。さらに、アルコールが蒸留によって抽出され、焼酎が製造される。

焼酎の香味、風味及び味わいは、芋、麦及びそば等の主原料に加え、焼酎酵母の種類によって異なる。焼酎はもちろん、酵母によって醸造される日本酒、ビール及び発泡酒等の製造でも多くの種類の酵母が使用され、多様な銘柄が流通している。

焼酎の香味、風味及び味わいを向上させる方法として、主原料が異なる焼酎同士、又は異なる単一の焼酎酵母で製造された焼酎同士をブレンドする方法が挙げられる。例えば、麦を主原料とする麦焼酎と芋を主原料とする芋焼酎とをブレンドすることで、麦焼酎の香ばしく軽やかな味わいと、芋焼酎の甘くふくよかな味わいとをバランス良く焼酎に付与することができる。

また、単一の焼酎酵母ではなく、複数種の酵母を用いてビール等の香味、風味及び味わいを改良することも提案されている。例えば、特許文献1には、ビール酵母と、該ビール酵母以外の醸造用酵母による複数種の酵母によってアルコール発酵させる工程を含む、発酵飲料の製造方法が開示されている。当該製造方法によれば、ビール酵母由来の香味を保持した上で、ビール酵母以外の醸造用酵母由来の香味を発酵飲料に付与することができる。
産業上の利用分野 本発明は、アルコール製造装置、アルコール製造方法及びプログラムに関する。
特許請求の範囲 【請求項1】
磁場感受性が相互に異なる複数種の酵母を保持する保持部と、
前記保持部に保持された前記酵母に、異なる時間各々において異なる磁束密度の直流磁場を印加する磁場印加部と、
を備える、アルコール製造装置。

【請求項2】
前記磁場感受性は、
直流磁場が印加された場合の前記酵母の増殖の抑制度である、
請求項1に記載のアルコール製造装置。

【請求項3】
前記酵母は、
鹿児島5号酵母及び鹿児島2号酵母の少なくとも一方、並びに鹿児島4号酵母であって、
前記磁場印加部は、
第1の時間に4~6テスラの直流磁場を印加し、
前記第1の時間と異なる第2の時間に7~9テスラの直流磁場を印加する、
請求項1又は2に記載のアルコール製造装置。

【請求項4】
磁場感受性が相互に異なる複数種の酵母に、異なる時間各々において異なる磁束密度の
直流磁場を印加する磁場印加工程、
を含む、アルコール製造方法。

【請求項5】
磁場感受性が相互に異なる複数種の酵母を保持する保持部を備えるアルコール製造装置を制御するコンピュータを、
前記保持部に保持された前記酵母に、異なる時間各々において異なる磁束密度の直流磁場を印加する磁場印加部、
として機能させる、プログラム。
画像

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thum_JPA 430011551_i_000002.jpg
出願権利状態 登録
※ 公開特許は弊社ホームページ内で開示資料とともに、特許公報も掲載しております。
アドレスは http://www.ktlo.co.jp/002_seeds_.html


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