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光触媒及び光触媒の製造方法

国内特許コード P170014668
整理番号 S2016-0652-N0
掲載日 2017年11月14日
出願番号 特願2016-078680
公開番号 特開2017-189718
出願日 平成28年4月11日(2016.4.11)
公開日 平成29年10月19日(2017.10.19)
発明者
  • 中里 勉
  • 岩田 大樹
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
発明の名称 光触媒及び光触媒の製造方法
発明の概要 【課題】より簡便に光触媒活性を向上させることができる光触媒及び光触媒の製造方法を提供する。
【解決手段】光触媒は、チタン置換水酸アパタイトと、硫酸カルシウム二水和物と、を含む。この場合、前記チタン置換水酸アパタイト1質量部に対する前記硫酸カルシウム二水和物の質量部が、0.5~1.3である、こととしてもよい。また、前記チタン置換水酸アパタイト1質量部に対する前記硫酸カルシウム二水和物の質量部が、1である、こととしてもよい。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

水酸アパタイト(以下、単に「HAp」とする)は、Ca10(PO(OH)で示されるリン酸カルシウム化合物である。近年、HApを利用した光触媒の研究が行われている。例えば、特許文献1には、HAp中の一部のCa2+イオンをTi4+イオンに置換したチタン置換水酸アパタイト(以下、単に「TiHAp」とする)が光触媒として機能することが開示されている。光触媒にHApを用いる利点として、光触媒が有機物に対して高い吸着能を持つこと、表面を不活性化して医療に利用できること、及び光触媒反応の影響を受けやすい材料と複合利用が可能であること等が挙げられる。

TiHApは、吸着質であるHAp自体が光触媒であるため、吸着した物質のほとんどを分解することができる。上記のTiHApの特性から空気清浄機のフィルター、抗菌まな板及びウイルス対策のマスク等の用途が期待されている。

TiHApの用途の拡大が期待されるとともに、TiHApによる光触媒のさらなる高性能化が望まれている。TiHApの高性能化の例として、特許文献2では、TiHApに亜鉛又はゲルマニウムがドープされた光触媒が開示されている。当該光触媒は、可視光を含む光に対しても吸収性を示し、広帯域の光に対して光触媒活性を有する。

産業上の利用分野

本発明は、光触媒及び光触媒の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
チタン置換水酸アパタイトと、
硫酸カルシウム二水和物と、
を含む、光触媒。

【請求項2】
前記チタン置換水酸アパタイト1質量部に対する前記硫酸カルシウム二水和物の質量部が、
0.5~1.3である、
請求項1に記載の光触媒。

【請求項3】
前記チタン置換水酸アパタイト1質量部に対する前記硫酸カルシウム二水和物の質量部が、
1である、
請求項2に記載の光触媒。

【請求項4】
チタン置換水酸アパタイトと硫酸カルシウム二水和物とを混合する混合ステップを含む、
光触媒の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016078680thum.jpg
出願権利状態 公開
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