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細胞老化抑制剤

国内特許コード P170014541
整理番号 1704-15P002JP,S2016-0301-N0
掲載日 2017年8月24日
出願番号 特願2016-010965
公開番号 特開2017-128550
出願日 平成28年1月22日(2016.1.22)
公開日 平成29年7月27日(2017.7.27)
発明者
  • 丸山 征郎
  • 川原 幸一
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
  • 学校法人常翔学園
発明の名称 細胞老化抑制剤
発明の概要 【課題】個体の老化や発癌の基盤を成す細胞老化を抑制する薬剤を提供することを目的とする。
【解決手段】1,5-D-アンヒドロフルクトース及び/又は式:G-(G)n-AF(式中、AFは1,5-D-アンヒドロフルクトース残基であり、Gはグルコース残基であり、且つnは0~20の整数であり、但し、前記グルコース残基には側鎖として他のグルコース単位がグリコシド結合していてもよい)で示される化合物を有効成分として含有する細胞老化抑制剤。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

1,5-D-アンヒドロフルクトース(以下、「1,5-AF」と称する)は、ある種の子嚢菌や紅藻由来の酵素であるα-1,4-グルカンリアーゼを澱粉又は澱粉分解物に作用させることで生産することができる。1,5-AFは、その分子間内に二重結合を有しており、他の単糖類と比較して反応性に富む糖である。

従来において、1,5-AFの様々な用途が知られている。例えば、特許文献1は、1,5-AF及び/又はその脱水産物であるアスコピロンを含有する抗腫瘍剤を開示する。特許文献2は、1,5-AFを有効成分として含有する、アポトーシス関連スペック様カード蛋白質(ASC)の機能阻害薬及びASCが関与する疾患又は症状の治療薬、並びに1,5-AFを有効成分として含有する、インフラマソーム経路阻害薬及びインフラマソーム経路が関与する疾患又は症状の治療薬を開示する。

一方、細胞老化の基本像として、Senescence-Associated Secretory Phenotype (SASP)と呼ばれる現象が注目されている(非特許文献1)。細胞老化の現象としては、細胞周期の停止、細胞形態の変化(巨大化等)、ヘテロクロマチン、細胞老化特異的βガラクトシダーゼ(Senescence-Associated β-galactosidase;以下、「SA-βgal」と称する)発現又は活性等が挙げられる。

細胞老化は、個体の老化や発癌の基盤を成すものであり、細胞老化を抑制できる薬剤が望まれている。

産業上の利用分野

本発明は、例えば1,5-D-アンヒドロフルクトース及び/又はその誘導体を有効成分として含有する細胞老化抑制剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
1,5-D-アンヒドロフルクトース及び/又は式:G-(G)n-AF(式中、AFは1,5-D-アンヒドロフルクトース残基であり、Gはグルコース残基であり、且つnは0~20の整数であり、但し、前記グルコース残基には側鎖として他のグルコース単位がグリコシド結合していてもよい)で示される化合物を有効成分として含有する細胞老化抑制剤。

【請求項2】
1,5-D-アンヒドロフルクトース及び/又は式:G-(G)n-AF(式中、AFは1,5-D-アンヒドロフルクトース残基であり、Gはグルコース残基であり、且つnは0~20の整数であり、但し、前記グルコース残基には側鎖として他のグルコース単位がグリコシド結合していてもよい)で示される化合物を有効成分として含有する老化予防又は治療剤。

【請求項3】
1,5-D-アンヒドロフルクトース及び/又は式:G-(G)n-AF(式中、AFは1,5-D-アンヒドロフルクトース残基であり、Gはグルコース残基であり、且つnは0~20の整数であり、但し、前記グルコース残基には側鎖として他のグルコース単位がグリコシド結合していてもよい)で示される化合物を有効成分として含有する発癌予防剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016010965thum.jpg
出願権利状態 公開
※ 公開特許は弊社ホームページ内で開示資料とともに、特許公報も掲載しております。
アドレスは http://www.ktlo.co.jp/002_seeds_.html


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