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携帯端末装置及びその認証処理方法

国内特許コード P160013320
整理番号 S2015-0477-N0
掲載日 2016年9月23日
出願番号 特願2015-018836
公開番号 特開2016-144051
登録番号 特許第6551877号
出願日 平成27年2月2日(2015.2.2)
公開日 平成28年8月8日(2016.8.8)
登録日 令和元年7月12日(2019.7.12)
発明者
  • 佐藤 公則
  • 大塚 作一
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
発明の名称 携帯端末装置及びその認証処理方法
発明の概要 【課題】認証処理システムを導入し易くすると共に、セキュリティ性の確保を実現する仕組みを提供する。
【解決手段】携帯端末装置100の持ち方とその振り方向との各組み合わせに対して一意の番号を設定する番号設定部205と、加速度センサ201で測定された加速度に基づいて持ち方検出部206で検出された使用者による携帯端末装置100の持ち方と振り方向検出部207で検出された使用者による携帯端末装置100の振り方向との組み合わせに応じて、番号設定部205によって当該組み合わせに設定された番号を取得する番号取得部208と、番号取得部208において時系列で取得された番号である時系列番号と暗証番号記憶部202に記憶されている暗証番号とに基づいて使用者の認証処理を行う認証処理部209を備える。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要

現在、銀行の現金自動預け払い機(ATM:Automated Teller Machine)などでは、セキュリティキーとして暗証番号が用いられ、例えば、4桁の数字が利用されている。その一方で、カードの偽造や暗証番号入力時の盗撮などによる犯罪は、後を絶たないのが現状である。

このような背景のもと、近時では、セキュリティ向上の観点から、セキュリティキーとして、手の指紋や静脈パターンなどのバイオメトリック情報を用いた認証が提案されて実現されている(例えば、下記の特許文献1及び特許文献2参照)。

産業上の利用分野

本発明は、使用者の認証処理を行う携帯端末装置及びその認証処理方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
使用者の認証処理を行う携帯端末装置であって、
当該携帯端末装置の筐体の加速度を計測する加速度センサと、
認証登録者の暗証番号を記憶する記憶手段と、
前記使用者によって入力された情報であって、前記筐体の持ち方と前記筐体の振り方向との各組み合わせに対して一意の番号を対応付けるための対応付け情報を入力する入力手段と、
前記対応付け情報に従って、前記各組み合わせに対して前記一意の番号を設定する番号設定手段と、
前記加速度センサで測定された加速度に基づいて、前記使用者による前記筐体の持ち方を検出する持ち方検出手段と、
前記持ち方検出手段で前記使用者による前記筐体の持ち方を検出した後に、前記加速度センサで測定された加速度に基づいて、前記使用者による前記筐体の振り方向を検出する振り方向検出手段と、
前記持ち方検出手段で検出された持ち方と前記振り方向検出手段で検出された振り方向との組み合わせに基づいて、前記番号設定手段によって当該組み合わせに設定された番号を取得する番号取得手段と、
前記番号取得手段において時系列で取得された番号である時系列番号と、前記暗証番号とに基づいて、前記使用者の認証処理を行う認証処理手段と
を有することを特徴とする携帯端末装置。

【請求項2】
前記番号設定手段は、前記筐体の横持ち、縦持ちおよび握手持ちの3通りの持ち方と、前記筐体において定められた±X方向、±Y方向および±Z方向の6通りの振り方向との合計18通りの組み合わせに対して前記一意の番号を設定し、
前記持ち方検出手段は、前記使用者による前記筐体の持ち方であって、前記3通りの持ち方のうちのいずれか1つの持ち方を検出し、
前記振り方向検出手段は、前記使用者が前記筐体を、+X方向に振ったか-X方向に振ったか+Y方向に振ったか-Y方向に振ったか+Z方向に振ったか或いは-Z方向に振ったかを検出することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。

【請求項3】
前記番号設定手段は、前記筐体の横持ち、縦持ちおよび握手持ちのうちの2通りの持ち方と、前記筐体において定められた±X方向、±Y方向および±Z方向の6通りの振り方向との合計12通りの組み合わせに対して前記一意の番号を設定し、
前記持ち方検出手段は、前記使用者による前記筐体の持ち方であって、前記2通りの持ち方のうちのいずれか1つの持ち方を検出し、
前記振り方向検出手段は、前記使用者が前記筐体を、+X方向に振ったか-X方向に振ったか+Y方向に振ったか-Y方向に振ったか+Z方向に振ったか或いは-Z方向に振ったかを検出することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。

【請求項4】
前記番号設定手段は、前記筐体の横持ち、縦持ちおよび握手持ちのうちの1通りの持ち方と、前記筐体において定められた±X方向、±Y方向および±Z方向の6通りの振り方向との合計6通りの組み合わせに対して前記一意の番号を設定し、
前記持ち方検出手段は、前記使用者による前記筐体の持ち方であって、前記1通りの持ち方を検出し、
前記振り方向検出手段は、前記使用者が前記筐体を、+X方向に振ったか-X方向に振ったか+Y方向に振ったか-Y方向に振ったか+Z方向に振ったか或いは-Z方向に振ったかを検出することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。

【請求項5】
前記振り方向検出手段は、前記加速度センサで測定された加速度の変位の絶対値が0.5G~1.0Gである方向を、前記振り方向として検出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の携帯端末装置。

【請求項6】
前記認証処理手段は、前記認証処理として、前記時系列番号と前記暗証番号とが一致する場合には前記使用者による当該携帯端末装置の使用を許可する処理を行い、前記時系列番号と前記暗証番号とが一致しない場合には前記使用者による当該携帯端末装置の使用を不許可とする処理を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の携帯端末装置。

【請求項7】
携帯端末装置の筐体の加速度を計測する加速度センサと、認証登録者の暗証番号を記憶する記憶手段と、使用者によって入力された情報であって、前記筐体の持ち方と前記筐体の振り方向との各組み合わせに対して一意の番号を対応付けるための対応付け情報を入力する入力手段を備え、前記使用者の認証処理を行う前記携帯端末装置の認証処理方法であって、
前記対応付け情報に従って、前記各組み合わせに対して前記一意の番号を設定する番号設定ステップと、
前記加速度センサで測定された加速度に基づいて、前記使用者による前記筐体の持ち方を検出する持ち方検出ステップと、
前記持ち方検出ステップで前記使用者による前記筐体の持ち方を検出した後に、前記加速度センサで測定された加速度に基づいて、前記使用者による前記筐体の振り方向を検出する振り方向検出ステップと、
前記持ち方検出ステップで検出された持ち方と前記振り方向検出ステップで検出された振り方向との組み合わせに基づいて、前記番号設定ステップによって当該組み合わせに設定された番号を取得する番号取得ステップと、
前記番号取得ステップにおいて時系列で取得された番号である時系列番号と、前記暗証番号とに基づいて、前記使用者の認証処理を行う認証処理ステップと
を有することを特徴とする携帯端末装置の認証処理方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2015018836thum.jpg
出願権利状態 登録
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