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スクリューの結合力維持具及び結合力維持具付きスクリュー

国内特許コード P170014288
整理番号 (S2013-0277-C0)
掲載日 2017年6月26日
出願番号 特願2014-551168
登録番号 特許第6257045号
出願日 平成25年12月9日(2013.12.9)
登録日 平成29年12月15日(2017.12.15)
国際出願番号 JP2013082954
国際公開番号 WO2014088116
国際出願日 平成25年12月9日(2013.12.9)
国際公開日 平成26年6月12日(2014.6.12)
優先権データ
  • 特願2012-268204 (2012.12.7) JP
発明者
  • 宮脇 正一
  • 八木 孝和
  • 友成 博
  • 木村 裕一
  • 大迫 康夫
  • 丸山 聡
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
  • 丸山鐵工株式会社
発明の名称 スクリューの結合力維持具及び結合力維持具付きスクリュー
発明の概要 結合力維持具(1)は、ミニスクリュー(2)のスクリュー部(3)を挿通させる穴(11)が形成され、ミニスクリュー(2)のヘッド部(5)を受け止める座部(10)を有する。また、結合力維持具(1)は、座部(10)の周囲からミニスクリュー(2)のねじ込み方向に延伸する3本の脚部(13)を有する。各脚部(13)は、座部(10)の周囲から外側に広がるように、かつ、徐々に細くなるように延伸する。ミニスクリュー(2)を口腔内の顎骨等に埋入、固定するときには、スクリュー部(3)を結合力維持具(1)の穴(11)に挿通させた状態で顎骨等にねじ込む。これにより、フランジ(7)が座部(10)で受け止められるとともに、フランジ部(7)に押されて3本の脚部(13)の先端が顎骨等の表面に圧接する。これにより、ミニスクリュー(2)の脱落を大幅に減らすことができる。
従来技術、競合技術の概要

歯科矯正治療において、矯正力により目的の歯を移動させるためには、その矯正力に抗する固定源が必要となる。通常、固定源として、他の歯(大臼歯等)、頭部や頸部等が用いられてきた。
しかしながら、他の歯を固定源とする場合、動かしたくない歯が移動してしまうことがあるという欠点があった。また、頭部や頸部を固定源とする場合は、ヘッドギア等の装置を装着しなければ効果がないため、患者の協力が不可欠であるという欠点があった。

Bra・・nemark(a・・はaの上に・・がある表記とする)らによって強固な骨結合(osseo-integration)を示す生体親和性の高いチタン製の人工歯根(デンタルインプラント)が開発されて以降、それを絶対的固定源として用いた歯科矯正治療が1960年代に考案され、利用されるようになってきた。
しかしながら、チタン製のデンタルインプラントは、極めて高価であり埋入部位が限られていることに加え、外科的侵襲が大きく、さらに、強固に骨と結合しているので埋入後には撤去が難しく、一時的に用いるための加強固定としては使用しにくい等の理由から、近年では、骨折等の治療で骨片の固定に用いられていたミニスクリューを固定源に用いた歯科矯正治療が行われるようになってきた(例えば特許文献1や特許文献2を参照)。この技術は、口腔内の例えば顎骨、歯槽骨、頬骨、口蓋骨(以下、「顎骨等」と記す)にミニスクリューを埋入、固定して、このミニスクリューにプレートやワイヤーを支持させて固定するものである。

産業上の利用分野

本発明は、例えば歯科矯正治療に利用して好適なスクリューの結合力維持具及び結合力維持具付きスクリューに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
歯の移動のための矯正力を付与するときの固定源として用いられるスクリューを皮質骨に埋入させた状態で該スクリューの維持力を増強するためのスクリューの結合力維持具であって、
前記スクリューのスクリュー部を挿通させる穴が形成され、前記スクリューのヘッド部を受け止める座部と、
前記座部の周囲から外側に広がるように、かつ、徐々に細くなるように前記スクリューのねじ込み方向に延伸する複数本の脚部と、
隣り合う前記脚部間をつなぐ補強部とを備え、
前記スクリュー部を前記穴に挿通させた状態で前記スクリューを前記皮質骨にねじ込むと、前記ヘッド部が前記座部で受け止められるとともに、前記ヘッド部に押されて前記複数本の脚部の先端が前記皮質骨に圧接することを特徴とするスクリューの結合力維持具。

【請求項2】
前記各脚部の先端が尖っており、前記皮質骨に食い込むことを特徴とする請求項1に記載のスクリューの結合力維持具。

【請求項3】
歯の移動のための矯正力を付与するときの固定源として用いられ、皮質骨に埋入させるスクリューであって、
前記スクリューのスクリュー部を挿通させる穴が形成され、前記スクリューのヘッド部を受け止める座部と、前記座部の周囲から外側に広がるように、かつ、徐々に細くなるように前記スクリューのねじ込み方向に延伸する複数本の脚部と、隣り合う前記脚部間をつなぐ補強部とを有する結合力維持具と、
前記スクリューと前記結合力維持具との間に設けられ、前記結合力維持具付勢する付勢部材とを備え、
前記スクリュー部を前記穴に挿通させた状態で該スクリューを前記皮質骨にねじ込むと、前記ヘッド部が前記座部で受け止められるとともに、前記ヘッド部に押されて前記複数本の脚部の先端が前記皮質骨に圧接し、その状態から、前記付勢部材により前記各脚部の先端が前記皮質骨に食い込むようにしたことを特徴とする結合力維持具付きスクリュー。

【請求項4】
前記付勢部材による前記結合力維持具の移動量を規制するストッパーを備えたことを特徴とする請求項3に記載の結合力維持具付きスクリュー。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014551168thum.jpg
出願権利状態 登録
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