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食道狭窄を治療及び/又は予防するための医薬組成物

国内特許コード P160013024
整理番号 S2014-1359-N0
掲載日 2016年6月2日
出願番号 特願2014-164429
公開番号 特開2016-040238
登録番号 特許第6486627号
出願日 平成26年8月12日(2014.8.12)
公開日 平成28年3月24日(2016.3.24)
登録日 平成31年3月1日(2019.3.1)
発明者
  • 井戸 章雄
  • 坪内 博仁
  • 小牧 祐雅
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
発明の名称 食道狭窄を治療及び/又は予防するための医薬組成物
発明の概要 【課題】食道狭窄を治療及び/又は予防するための医薬組成物を提供する。
【解決手段】HGFタンパク質を有効成分として含有する、食道狭窄を治療及び/又は予防するための医薬組成物(ここで、HGFタンパク質は、(a)配列番号2で示されるアミノ酸配列を含むポリペプチド、(b)配列番号2で示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は(c)配列番号2で示されるアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド、のいずれかのポリペプチドであってよい)、並びに、該医薬組成物を含むステント。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

食道では、早期食道癌(食道表在癌)に対する内視鏡的粘膜下層剥離術後には高率に狭窄が発生する。このような粘膜下層剥離術後の食道狭窄に対しては内視鏡的バルーン拡張術が用いられるが、嚥下困難などの狭窄症状を改善するには複数回の拡張術を必要とし、またいったん拡張が得られても容易に再発することが多い。
上記のような粘膜下層剥離術後の食道狭窄に対して、内視鏡的バルーン拡張術以外に有効な解決手段はこれまで知られていない。

一方、HGFは、1986年に坪内及び合田らによって劇症肝炎患者血漿から単離された、肺再生を強力に促進する増殖因子であり(非特許文献1)、そのヒトcDNAは、1989年にクローニングされた(非特許文献2)。HGFは幹細胞のみならず種々の上皮系細胞、内皮細胞および一部の間葉系細胞に対して細胞増殖等の多彩な作用を発揮する。また、HGFは傷害消化管粘膜においては重要な修復因子で、その傷害粘膜の修復促進作用は、組み換えヒトHGFを用いた実験腸炎モデルにおいて確認されている(非特許文献3~5)。
しかしながら、HGFが消化管狭窄に対して有効であることは、これまで知られていない。

産業上の利用分野

本発明は、肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor:HGF)タンパク質を有効成分として含有する、食道狭窄を治療及び/又は予防するための医薬組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
肝細胞増殖因子(HGF)タンパク質を有効成分として含有する、食道狭窄を治療及び/又は予防するための医薬組成物。

【請求項2】
食道狭窄が、内視鏡的粘膜下層剥離術後の食道狭窄である、請求項1に記載の医薬組成物。

【請求項3】
HGFタンパク質が、ヒトHGFタンパク質である、請求項1又は2に記載の医薬組成物。

【請求項4】
HGFタンパク質が、組み換えHGFタンパク質である、請求項1~3のいずれか1項に記載の医薬組成物。

【請求項5】
HGFタンパク質が、
(a)配列番号2で示されるアミノ酸配列を含むポリペプチド、
(b)配列番号2で示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は
(c)配列番号2で示されるアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド、
のいずれかのポリペプチドである、請求項1~4のいずれか1項に記載の医薬組成物。

【請求項6】
食道狭窄が食道潰瘍に起因する、請求項1~5のいずれか1項に記載の医薬組成物。

【請求項7】
食道潰瘍が修復される、請求項1~6のいずれか1項に記載の医薬組成物。

【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の医薬組成物を含む、食道狭窄を治療及び/又は予防するためのステント。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014164429thum.jpg
出願権利状態 登録
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