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歯冠の誤飲防止具

国内特許コード P150012568
整理番号 S2014-0787-N0
掲載日 2015年11月20日
出願番号 特願2014-075685
公開番号 特開2015-195981
登録番号 特許第6433138号
出願日 平成26年4月1日(2014.4.1)
公開日 平成27年11月9日(2015.11.9)
登録日 平成30年11月16日(2018.11.16)
発明者
  • 岩▲崎▼ 智憲
  • 山▲崎▼ 要一
出願人
  • 国立大学法人鹿児島大学
発明の名称 歯冠の誤飲防止具
発明の概要 【課題】誤飲等の医療事故を防止し、乳歯冠等の装着時の安全性を向上させると共に、製作や使用性等に優れた歯冠の誤飲防止具を提供する。
【解決手段】歯冠の誤飲防止具1は、対象歯に被せられる歯冠10の装着時に歯冠10の誤飲を防止する。リング状の誤飲防止具本体2が基板3に対して直交するように接合されてなり、基板3を介して誤飲防止具本体2が歯冠10の所定位置に所定姿勢で着脱可能に固定され、誤飲防止具本体2のリング内孔2aにフロス4が挿通される。
【選択図】図10
従来技術、競合技術の概要

歯冠、例えば特に乳歯冠は銀歯を乳歯に被せることで、虫歯の進行を止め、あるいは永久歯の歯並びを守る等の利点があり、我が国では毎年10万歯使用されている。一般に小児(3歳から5歳程度)では歯科恐怖症のため、号泣や体動のために乳歯冠装着時に誤飲あるいは誤嚥のリスクが高い。乳歯冠のうち1%もしくは0.1%(つまり1000から100症例)は、誤飲・誤嚥の事態が生じていると予想される。

なお、この種の歯冠に関する技術として例えば特許文献1には、特に小児歯科において大きな虫歯病変を有する乳歯及び永久大臼歯の治療に有益な、大量生産で歯色付きの既製の歯冠が開示される。また、特許文献2には、永久歯や乳歯の臼歯に被せる既製冠及びその歯冠修復処置に関し,修復処置が簡単な歯冠が開示される。

産業上の利用分野

本発明は、典型的には乳歯既製冠に適用して乳歯冠装着時の誤飲、誤嚥を防止する歯冠の誤飲防止具に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
対象歯に被せられる歯冠の装着時に当該歯冠の誤飲を防止するための誤飲防止具であって、
線径1mm以下の金属線材を、内径略2mmのリング状に形成してなる誤飲防止具本体と、薄金属板材を矩形形状に形成してなる基板とを含み、
リング状の前記誤飲防止具本体が前記基板に対して直交するように溶接により接合されてなり、
前記誤飲防止具本体が前記対象歯に対して近心寄りの部位に水平姿勢となるように、前記基板が前記歯冠に着脱可能に電気蝋着により固定され、
前記対象歯の咬合面よりも数mm離して、該対象歯の対合歯と咬合しない高さ位置で前記歯冠に固定され、
前記基板及び前記歯冠の結合強度は少なくとも、前記誤飲防止具本体及び前記基板の結合強度よりも弱く設定され、
そのリング面を水平にして頬内側となるように配置される前記誤飲防止具本体のリング内孔にフロスが挿通されることを特徴とする歯冠の誤飲防止具。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014075685thum.jpg
出願権利状態 登録
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