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エラストマー及びその製造方法 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P110002408
整理番号 06-195
掲載日 2011年4月18日
出願番号 特願2006-308371
公開番号 特開2008-120750
登録番号 特許第5205610号
出願日 平成18年11月14日(2006.11.14)
公開日 平成20年5月29日(2008.5.29)
登録日 平成25年3月1日(2013.3.1)
発明者
  • 板原 俊夫
出願人
  • 国立大学法人 鹿児島大学
発明の名称 エラストマー及びその製造方法 コモンズ 新技術説明会
発明の概要 【課題】生体に対して適合性があり、液晶エラストマーに用いることができる液晶材料及びその液晶材料を包含するエラストマーを提供できるようにする。
【解決手段】カルボン酸などの酸性部位をもつ医薬系物質と、ポリブタジエンとを有機溶剤に溶かした後、有機溶剤を蒸発させた混合物を220℃まで加熱すると、混合物はポリブタジエン間に架橋が起こってエラストマーとなり、そのエラストマー内にカルボン酸などの酸性部位をもつ医薬系物質が内包される。結晶状態では、化合物のピリジン部位と医薬系物質のCOOH基との間で水素結合により会合体を形成している。
【選択図】図10
従来技術、競合技術の概要


液晶エラストマーについては多数の特許出願や論文があり、その製造方法や応用が研究されている。例えば、特許文献1に示すようなジエン系ゴムを主鎖として、液晶分子を側鎖とする液晶エラストマーが開示されている。また、特許文献2には、液晶エラストマーのアクチュエータへの利用が開示されている。



液晶は、物質が方向性の秩序を維持した流動体の状態であるため、液晶構造を有する液晶エラストマーは、伸縮においてどの方向にも伸縮するのではなく、ある方向に特異的に伸縮するゴム弾性のような特性を有している。この特性を活かして、様々な生体内バルブや人工心臓などの人工臓器材料として人工筋肉への応用が期待されている。



【特許文献1】
特開2003-2904号公報
【特許文献2】
特開2003-205496号公報

産業上の利用分野


本発明はエラストマー及びその製造方法に関し、例えば、人工筋肉等に用いて好適な技術に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
構造が化1で表される化合物を含む液晶材料と、インドメタシンまたはオーキシンとが会合体を形成してポリブタジエンの中に内包されていることを特徴とするエラストマー。
【化1】


(式中、n=4以上)

【請求項2】
前記nの値が互いに異なる2種類以上の化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載のエラストマー。

【請求項3】
コレステロールにp-ヒドロキシ安息香酸を反応させて、化2に示す化合物を生成する工程と、
前記化2に示す化合物に化3に示す化合物を反応させて、化4に示す化合物を生成する工程と、
前記化4に示す化合物に4-ヒドロキシピリジンを反応させて、化5に示す化合物を生成する工程と、
前記化5に示す化合物と、ポリブタジエンと、インドメタシンまたはオーキシンとを混合してエラストマーを生成する工程とを有することを特徴とするエラストマーの製造方法。
【化2】


【化3】


(式中、n=4以上、Xはハロゲン原子)
【化4】


(式中、n=4以上、Xはハロゲン原子)
【化5】


(式中、n=4以上)
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2006308371thum.jpg
出願権利状態 登録
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